光華女子学園

今月のことば

平成24年4月のことば
光華の心
向上心  うるおいの心  感謝の心

本学は昭和14年、東本願寺の故大谷智子裏方(昭和天皇妃-香淳皇后-の妹君)の「仏教精神による女子教育の場」をとの願いによって設立された真宗大谷派の宗門関係校です。校訓に「真実心」を掲げ、教育の基本を仏教、特に親鸞聖人が明らかにされた浄土真宗の教えを人間形成の基本に据えている学園です。今回は、光華女子学園の校訓「真実心」とその実践の心「光華の心」についてお話させていただきたいと思います。 光華女子学園の校訓「真実心」とは仏様の心のことであり、本学園に集う全ての者は「仏様の心にかなう生き方をして欲しい」との願いが込められています。それでは「仏様の心にかなう生き方とはどのような生き方でしょうか。宗祖親鸞聖人は仏様の心にかなう生き方についてご門弟に送られた手紙の中で、「自己中心的になりがちな自分に気づき、自己の行いを反省し、他者に対して潤いの心(思いやりの心)を持って接する生き方だ」と示されています。自己中心的でどうしようもない存在である自分に気づいた時、周囲に対する「感謝の心」が生まれ、ご縁のある全てのものへの「潤いの心」が芽生えます。従いまして、仏様の心にかなう生き方の実践としては、「潤いの心」と「感謝の心」を持とうという心掛けが大切であると言えるのではないでしょうか。このように考えますと、光華女子学園の校訓「真実心」に込められた願いとは、第一に勉学や課外活動に精進し、自己を高める「向上心」を持つということは言うまでもなく、その努力の過程で、他者を思いやり慈しむという「潤いの心」と、支えてくださる全ての者に対する「感謝の心」を育んで欲しいということといえます。
このように、今月のことばである「光華の心」とは、光華女子学園の建学の精神であり、校訓として掲げる「真実心」をより具体的に示した心のことで、

「こ」 向上心  (向上発展を目指す心)
「う」 潤いの心 (思いやり、慈しみの心)
「か」 感謝の心 (生かさせていただいていることへの感謝の心)

の3つの心のことです。
「光華の心」には、常に「向上心」を持って自己を精一杯生き、自我に偏することなく、他者をあたたかく思いやる「潤いの心」と、生かされていることへの「感謝の心」を忘れず、他者と共生できる人間。すなわち、光華女子学園で学ぶ全ての学生・生徒・児童・園児や教職員一人ひとりがこの心を持ち、「光華の心」の実践者として常に笑顔で心美しく生き、社会を照らすことのできる人間であって欲しいとの願いが込められています。この4月にご入学された全ての方に「光華の心」の実践者となって欲しいと願っています。

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