不殺生(ふせっしょう)「五戒」
2006.06.18
仏の教えに自発的に帰依することを表明した者を、「仏教徒」と称します。その者に求められるのは、仏・法・僧の「三宝(さんぼう)」に帰依し、「五戒」と呼ばれる五つの戒めを守ることです。「戒」には本来、悪い行いをしない「誓い」の意味があります。
五戒は在家の仏教信者の証(あか)しであり、仏教徒としての必要最小限の生活規範といえます。その第一が「不殺生」です。仏教徒である限り、生あるものの生命を殺害することは禁じられています。
仏とは、生きとし生けるものすべてに掛けられている無条件の大きな願いそのもののことであり、同質のいのちを等しく有する我々が、それを傷付け合うということは、仏の願いに根本的に背くことになるからです。(太)