若葉が出る 花が咲く なんと いのちの不思議さよ
―南御堂掲示板から―
2007.02.18
寒風の吹きすさぶ寒い寒い季節、枯れてしまったように見える枝にもひっそりと、若芽が小さな頭をもたげている。やがてこの若芽は清々しい葉っぱに成長し、私たちに生命のいぶきを感じさせてくれる。また、輝くばかりの花と咲き、生命の美しさを見せ付けてくれる。 この生命のいぶきも輝きも美しさも、昨秋に役目を終えて散っていった葉っぱや花のあとに、新たに芽吹き成長してきたものだ。木々に毎年繰り返されるこの移ろいを見るとき、木という「いのち」の中で、葉っぱとして生き、花として生き、精一杯自らの役割を全うして散っていくこれら「葉っぱ」や「花」に「いのち」の不思議さを思わずにはいられない。自然の大地の「いのち」に生かされる木、その木の「いのち」に生かされる葉っぱや花、全て「いのち」を受け継ぎ、次へ「いのち」を引き継でいく。私たち人間も大いなる「いのち」に生かされ、生命を生きている。 生かされている「いのち」、葉っぱのように、花のように、そして私たち人間も、その役割を精一杯全うしていきたい。(宗)