「その光、華のごとし」―『仏説観無量寿経』「水想観」―
2007.04.18
浄土真宗を開かれた親鸞聖人がもっとも大切にされた経典(お釈迦様の教えを纏めた典籍)の一つに『仏説観無量寿経』があります。この経典には、「王舎城の悲劇」という物語で、悩める一女性が、お釈迦様の教えによって、理想世界としての阿弥陀仏の浄土へ救われるというお話が語られています。この物語の中で、お釈迦様は、一女性に阿弥陀仏の浄土の様子を観せられました(水想観)。浄土はたくさんの宝石が飾られ、五百色もの光を放ち、星・月のごとくに輝いてる。そして「その光、華のごとし」であったと表されています。
光華女子学園の「光華」は、阿弥陀仏の浄土を表したこの言葉を拠りどころとして名づけられました。この学園で学ぶ一人ひとりが、慈しみの心を持ち、華のような光り輝く女性になってほしいとの願いからです。また、そうした女性を育む場として、この学園は存在していくことを確認するために…。(宗)