他人の欠点がよく見えること自体
自らの欠点である(あるお寺の掲示板)
2007.12.18
皆さんこの言葉を聞いてどう思われますか?
私たち人間は、何に対してもよく比較する習性があります。自分以外の事が気になり自分と比べ、自分への都合の良し悪しの中で自分自身の基準を作り、善悪・優劣を決めてしまいがちです。そこから生まれるのは、他人に対する「優越感や自慢、逆に劣等感や嫉み、僻みのこころ」です。こういった「こころ」は誰もが持っています。
しかし、その様な「こころ」は、正しい・良い「こころ」でしょうか。
私達自身の中でこう言った「こころ」を正しく見つめることが必要なのです。
今月のことば「他人の欠点がよく見えること自体 自らの欠点である」は、「自分自身をよく知らないが故に、他人の欠点がよく見える」と言いかえてもいいと思います。私達は自分自身のことを正しく見極めていません。
要するにまず「他人の欠点は自分の欠点」であると認識することです。そして、その繰り返しによって自分自身を正しく知ってゆくことだと思います。
大切なのは、他人の欠点を自分の欠点として捉え、「他人の欠点から、自分自身何を学んだか」ということではないでしょうか。(宗)