光華女子学園
理事長 阿部 敏行
光華女子学園は昭和14年、東本願寺の故大谷智子裏方(昭和天皇妃―香淳皇后―の妹君)の 「仏教精神に基づく女子教育の場」をとの願いによって設立された真宗大谷派の宗門関係学園です。校訓を「真実心」と掲げ、教育の基本を仏教、なかでも親鸞聖人が明らかにされた浄土真宗の教え、 即ち「生かされて生きることの自覚」による人間形成においています。向上心(=精進)と潤いの心 (=慈悲心)、そして感謝の心、即ち「光華の心」を大切にする人間の育成であります。そして、創立以来、この建学の願いを基に教育展開につとめ、おかげさまで現在では幼稚園から大学・大学院まで、学齢に空隙なく人間教育を行う総合学園として発展し、平成22年9月に創立70周年を迎えます。
その間、筆舌に尽くし難い艱難辛苦の時もあったことと思われます。しかし、それらを克服し学園の現在を有らしめたのは、建学の願いとその教育展開に身を挺して来られた先達の皆さまの理想、 そして学生・生徒やそのご家族をはじめ有縁の方々の学園への限りない信頼と理解、そしてご支援の賜物であると、衷心より感謝申し上げます。
私は、こうした方々の願いを「悠(はるか)な光」として永遠につなげてゆくために、この創立70周年の記念すべき年を学園の「第二の創立」と位置付け、改革に取り組んでおります。具体的には、今年度 より大学を改組し、キャリア形成学部、健康科学部、人文学部の3学部体制とし、社会の要請に応えた教育内容の充実をはかりました。また来年度には健康科学部に健康栄養学科に次ぐ二つめの学科として看護学科を開設すべく設置認可申請をいたします。これは、患者さんの痛みや悩みを心の目で 捉え、思いやりのある温かい心で接することのできる看護職を養成しようとするもので、光華ならではの教育であります。また、社会のニーズに応えて、大学短大すべての学生にキャリア教育を徹底し、 社会人基礎力を修得すべく基礎ゼミ等を設置充実してまいります。
高等学校・中学校では「美しいひととなろう」を学校目標とし、外面と内面の調和がとれ、それぞれの色(個性)の中に、磨かれた真の美しい光を放つ生徒を育成するため、日本の伝統文化教育や礼儀 マナー教育、こころの教育、充実した国語教育などを展開し、文部科学省をはじめ各方面から高い 評価をいただいています。また、中高6年一貫教育、特進教育も定着し、国公立、難関私立大学への 合格者が着実に増加するなど確かな成果をあげています。
小学校・幼稚園においても読書、「絵本の読み語り」に力を注ぐなど国語力の向上をはかるとともに、自然体験を通した「あたたかないのちにふれる」教育を展開、智・徳・体の調和のとれた、しかも、 一人ひとりの個性を大切にした教育を実現しています。
現在、北校地の五条通に面して70周年記念棟を建設中でありますが、これも教育環境のさらなる充実に向けた、学園の新たなる展開への取り組みでもあります。このように、光華女子学園は今後もとどまることなく、すべての設置校園で、学齢に応じた教育プログラムを開発し、特色ある「光華教育」を展開、学生・生徒等はもとより保護者の皆さまにも満足していただける学園を目指してまいります。変わらぬご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。



