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光華女子学園は、
「フィジカル・ディスタンシング」を
推進します。

フィジカルは「物理的」という意味。
本学園では、物理的な距離は保ち
感染拡大防止に努めながらも、
心のつながりを大切にしたいという思いを込め、
「フィジカル・ディスタンシング」を推進していきます。

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、光華女子学園では皆さんの健康を守り、教育保障をすべく遠隔授業の活用や経済支援策などを実施しています。また、社会がこれまでのような活力を取り戻せるよう、大学の叡智や教職員・学生・生徒・児童らの力を集結し、社会に向けて「おもいやりの心」を発信していきます。

医療従事者によりそう簡易防護服支援

京都光華女子大学地域連携推進センターは、家庭でも作れる「簡易防護服」を学内外の協力を募って製作し、医療法人財団康生会武田病院様へお渡ししました。感染が拡大していた5月上旬、本学健康科学部の実習受け入れ先である病院で医療用ガウンなど医療物資が不足し、切迫した状態であることをお伺いしました。そこで、簡易防護服の作り方を動画にまとめ、本学HP上で公開。学園に属する園児や小・中・高・大学生、職員らに加え、周辺地域の方々が制作に取り組みました。また、沖縄県や埼玉県など遠方からもご支援いただきました。当初の目標500着を超えて、上半身用ガウン696着と下半身用エプロン22着を、園児のイラストや皆さまからのお手紙も合わせて5月下旬に病院へ寄付。さらに、6月下旬にも上半身用ガウン141着と下半身用エプロン65着を追加でお送りしました。お忙しいなか医療従事者の方からもお礼のメッセージをいただき、あたたかい交流が生まれました。直接会うことのできない状況の中、互いを思いやり、自分にできることを考えて実行したこの企画。「はなれていても、よりそう心」を本学から発信しました。本学では、簡易防護服の支援を随時受け付けています。今後も、医療現場のニーズに寄り添って柔軟な取り組みを続けていきます。

本取り組みの詳細やその他の活動はこちら

園児のハンドベル演奏で
医療現場にエールを!

大切な命を守るために日夜奮闘されている医療従事者の皆さんに感謝の気持ちを込めて、光華幼稚園の園児(年長)がダンスとハンドベルを使った演奏でエールを送ります。

京都光華中学校/高等学校の生徒から感謝のメッセージ

医療従事者の皆さんへ

2020年3月から、新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言と蔓延防止重点措置が続く中、命懸けで必死に医療の最前線で戦ってくださっている医療従事者の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。私たち京都光華の生徒は皆さんにたくさんの「ありがとう」を届けたいです。

“命を守るために働き続けてくれて、ありがとう”
“コロナと戦い続けてくれて、ありがとう”
“私たちに勇気をくれて、ありがとう”
“世界中のみんなのために、ありがとう”
“言葉で言い表せないけれど…ありがとう”
“本当に、ありがとう”

京都光華中学校/高等学校では机・椅子のこまめな消毒や不織布マスク着用の呼びかけ、校内のあらゆる場所への消毒液の設置、お昼ご飯時の黙食の徹底など、感染対策を意識して行っています。
私たちが皆さんを直接お手伝いすることはできませんが、手洗い・うがい・マスク・消毒など基本的なことを徹底し、日頃の行動も見直すなど、私たちにできることから協力していきたいと思います。
陰ながらの応援となりますが、私たちのこの気持ちが少しでも皆さんの支えになると嬉しく思います。この状態がいつまで続くのか定かではありませんが、私たちのこれまでの日常が戻ってくることを心から願い、今私たちにできることを精一杯続けたいと思います。

京都光華中学校/高等学校生徒一同

学科監修トピックス Topics

一実験病理学の徒が見た
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)

健康科学部 看護学科
学部長 細川 昌則 教授

COVID-19の感染拡大により激変した世界。今後の社会や教育の在り方について、病理学を専門とする教授にインタビューしました。

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アフターコロナ時代を生き抜く
仏教の教え

真宗文化研究所長
小澤 千晶 准教授

不安が広がる現代社会。このような時代を生きる私達の心のあり方について、インド仏教を中心に研究する准教授にインタビューしました。

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一実験病理学の徒が見たCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)

教育の在り方が問い直される

COVID-19の世界的流行により、社会の在り方が激変しています。大学教員として、どのようにお過ごしでしょうか?

この数か月間、周りの方々から支援を受けながら、講義・指導のオンデマンド化に取り組んでいます。従来と異なり、学習の質が学生や教員のインターネット環境とその対応力という要因に大きく左右されてしまう事態が起きていると感じています。全員に漏れなく教育内容を届けるためにこれまで以上に努力しています。

医療教育へはどのような影響がありますか?

コロナ禍において、多くの実習が実施できなくなりました。医療は人に対して技術を提供するものであり、技術は実習で身につけることが重要です。対面での実習が難しい状況においては、シミュレーターやVR(ヴァーチャルリアリティ)を用いた疑似的な実習手段も活用できますが、実際に患者さんを相手にする場合とは、身につくものが大きく異なると考えています。
一方、教育内容の標準化を図る点では、同じ状況を全員が経験できる疑似学習プログラムは適しているかもしれませんね。医療系の大学教育の在り方が問い直される機会になったことを感じました。実習に加えて大学で学ぶということは、特に本学では本学の精神である「寄り添う」ということの意味や意義を考える時間であり、全人的な医療・看護へつながる期間だと私は捉えています。

実験病理学の分野から見たCOVID-19

これから新型コロナウイルスの研究はどう進むのでしょうか?

ワクチンや治療法を開発する研究では、通常は、マウス・ラットなどから霊長類へ進め、最終的にヒトへの臨床試験を行うため相当な時間を要します。今回は早急な検討が求められ霊長類を用いた研究から始められることが多いようです。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は病原体の危険度が高いため、研究の際もウイルスを完全に封じ込める必要があり、感染実験を実施できる機関や人材が限られています。このような実験ができるバイオセーフティレベル3以上の施設は、日本では16か所、全世界合わせても100か所ほどです。
このような状況ではありますが、私の専門である実験動物を用いた研究がCOVID-19の克服に貢献できるのではと考えています。

実験動物を用いた研究が果たせる役割とは?

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染では、若者では無症状や軽症の陽性者が多い一方で、高齢者では重症化率が高いという現象が起きています。この違いが身体のどのような状態によって生じているかについては、老年病の発症メカニズムとの関連があるのではないかと考えています。ある種の老年病の早期発症や増悪は、炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインの分泌バランスが加齢によって崩れることで生じるのではないかと考えています。私が属する研究グループでは、老化が速く進み、さまざまな老年病の病態を表す実験用マウスを開発しています。新型コロナウイルス感染の病態や治療法を解明する研究において、このマウスが役立ってほしいと願っています。

社会の動きとこれから

病理学研究者として社会の動きをどう見ていますか?

今回のコロナ禍の大きな特徴は、病気のメカニズムを解明する病理学のような個を対象とした医学よりも、感染経路や流行の制御という集団を対象とした医学が先行したことです。この8か月ほどの間にCOVID-19関連で投稿された50,000本あまりの論文のうち、病理学分野からの論文は10%以下でした。感染時の体の反応など病態の正確な情報や知識が明らかになる前に世間に多くの断片的な情報が流れたため、情報の受け取り手が混乱し不安になって、一部に感染者へのバッシングや医療従事者へのヘイトが生まれてしまったとも考えられるのではないでしょうか。

これから私たちはどう行動すべきなのでしょうか?

誰もが等しく病気にならないという疫学的な観点から見ると、第一波と言われる4〜5月上旬の行動制限は、COVID-19に関する情報が不足した中で一定の成果を上げたように感じます。この行動制限があったからこそ、学校での対面授業や出勤が再開し、社会では行動規制が緩和されてきた現在、三密を避けて行動ができているのでしょう。
一方、これまで行われてきた行政改革の一環で、医療・福祉現場の人的資源や予算の削減が行われたことが、当初の医療や保健の崩壊の危機を招いたことは否めません。今後も、医療従事者をはじめエッセンシャルワーカー・キーワーカーの方々の使命感に寄り掛かるのではなく、平時から想像力を働かせて危機に備え、社会全体で体制を整える必要があると考えています。社会全体がCOVID-19の流行にしっかりと向き合うことで、医療・保健から経済・文化・政治・環境まで非常に幅広い領域において、現在抱えるさまざまな課題を解決するヒントを得られるのではないでしょうか。得られた経験を今後に活かせるかどうかは私たち自身次第だと思います。私は実験病理学の領域で、しっかりと向き合っていきたいと考えています。

プロフィール

京都光華女子大学
健康科学部 学部長 
看護学科 教授
細川 昌則

医学博士(京都大学)。専攻は実験病理学、基礎老化学、細胞生物学。
研究テーマは「老化と老年性疾患のメカニズム」。

アフターコロナ時代を生き抜く仏教の教え

不安の中でも心を穏やかに保つには

新型コロナウイルスの拡大について、
仏教の観点からはどう捉えましたか?

今般のコロナ禍は、世界77億の人々が「つながっている」ということを再認識する契機となりました。「人々はつながっている」「あらゆる現象は関係性の中に成り立っている」と一般的によく言われますが、どこか現実味を感じていなかった人も多いでしょう。仏教の教義の中に「縁起」という言葉がありますが、これは「あらゆる現象や存在は、自分を取り巻く他者や環境があってこそ。独立しているわけではない」ということを意味しています。感染拡大防止のために他人との接触を減らさざるを得ない状況を経験して、人と人とのつながりの重要性や、自己の行動が他者に影響を及ぼすことを再認識する機会になったのではと感じています。

先行きが見えない不安な気持ちを和らげるには
どうしたらよいのでしょうか?

古い経典の一説に、「魚たちが干上がった池で跳ね回り、ぶつかり合って互いに傷つけあう(スッタニパータ,935-939)」というお話があります。魚たちが傷ついてしまうのは、水がないという“環境”によるものですが、魚たちはそれに気付けず、当たってしまった自分が悪い、はたまたぶつかってきた相手が悪いと考えてしまう。現在の社会はまさにこの状況だと思います。「なぜこうなっているのか」と冷静に事象を捉えられないと、跳ね回る魚のように不安に駆られて互いに傷つけあってしまうのです。

不安を乗り越えるには、自分自身を振り返って見つめ直す「内省」が必要です。内省はメディテーション(瞑想)やマインドフルネス※とも似た考え方で、正しく自己を見直し、自分の心を穏やかにコントロールするための手法です。自虐や他虐することなく、冷静に物事を受け止めることで、必要以上に不安に駆られずに過ごすことができるのではないかと思います。

※マインドフルネス…過去の経験や先入観にとらわれず、いま現在の状況をあるがままに認識すること。

内省と智慧でコロナ禍を乗り越える

自分を正しく見つめ直す「内省」は、
どのように行うのでしょうか?

内省は一朝一夕で身につけるのは難しいかもしれませんが、日々の生活の中で感情と事実を切り分けるという習慣を身につけると良いでしょう。イラっとしたり、落ち込んだり、さまざまな感情が心の中で去来しますが、その感情に流されずに「あ、いま自分はイラッとしているな」「落ち込んでるな」と気づいて「なぜだろう?」と自分に問いかけてみる。これを繰り返していると、自分の感情の動きに気づくことができるようになり、その感情を当たり前にせずに俯瞰して見るという癖がつきます。感情の動きに気づけると、自分の心をコントロールしやすくなりますし、他者に対しても余裕をもって接することができるようになるでしょう。本学の教育訓である「薫習」は、焚き染めた香のかおりがいつしか周りに染み込むように、日々の行動や生活によって心を豊かに育てていくことを指します。日々ちょっとした意識を持って心の習慣づけを行っていくことで、どんな人の存在も喜べる、支え合える社会になってほしいです。

感情に流されず、現状を正しく理解するための尺度・ものさしはどのように身につけるのでしょうか?

私達はすぐに「こうあるべきだ」という価値づけをしてしまいます。たとえば、「大学生ならこうでなければならない、それができなければ価値がない」などと、無意識の内に自分や他者の命の価値までも計ってしまう。ただ、計ることができない命のあり方(=無量のいのち)もあると知ってほしいですね。既存の価値から外れたからと言って、あなたの価値は損なわれないと。「智慧の光」は命を照らし出す光を象徴しています。社会の尺度で価値を計らず、たとえ絶望の中でも、今ここにいるだけでいいのだと伝えてくれる、自分の居場所を与えてくれる光です。自分を振り返るときには心が揺らぐこともあると思いますが、「生まれたままのいのちでよいのだ」という大前提を理解して、自信を持って過ごしてほしいと切に願います。

社会の動きとこれから

これからの社会を生き抜く学生たちに
伝えたいことはなんでしょうか?

学生さんたちは社会の流れや周囲の様子に合わせないといけないんだと怯えているように感じることがあります。ですから「空気を読んで縮こまらなくていいよ」と伝えたいです。今の社会が絶対に正しいと思わず、なにか引っ掛かりを感じたのなら、それを大事にしてほしい。自分らしさを大事にすると周りと衝突することもあるでしょうが、それを繰り返しながら自分自身を丁寧に模索してほしいですね。一人ひとりがそのように生きることができれば、社会も良い方向に変化し、SDGsが唱えるような持続可能な社会を本気で模索できるのではないかと思います。そのために大学で単純に知識を身につけるのではなく、自分を内省する力=智慧を身につけてください。自分自身のあり方を振り返ることができる学びこそ、教養だと思っています。どんな学問も、それを通して自分自身や社会のあり方を振り返ることが、本当の力になるでしょう。この学びができる場所が大学だと思っています。

これから先生が研究されたいことは
どのようなテーマでしょうか?

「共感」をテーマに研究したいです。最近はSNSでの誹謗中傷や炎上などが注目されていますが、これも実は共感から発生する事象です。誰かの意見に共感すると、反対意見の人とは対立してしまいます。反対に、共感していない人にとっては、共感することが対立になります。これを避けようと思うと、「中立」が思いつくかもしれませんが、「中立」は本当に中立でしょうか?例えばいじめられている子がいて、いじめに加担せずに傍観している人たちはいじめられている本人にとってはいじめっ子と同じですよね。どちらか一方に寄り添うのではなく、双方が抱えている苦しみの本質を理解していくしかないのだと思います。その中で、仏教では「寄り添う」「共感する」とは何だと説いているのか、つまり他者との関係についてどのように説いているかをインド仏教の文献から確かめたい。本学は「寄り添う」を掲げていますが、仏教の文脈では「寄り添う」とはどういうことなのか、より正確に読み解いていきたいと考えています。

プロフィール

京都光華女子大学
真宗文化研究所長・准教授 
小澤 千晶

仏教の人間観、アカデミックスキル入門、仏教看護論、発展ゼミ等の科目を担当。研究テーマはインド仏教学。仏教の教義と実践について研究。

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オンライン授業体制

ZOOM等の活用によるe-ラーニング(オンライン授業)を取り入れ、学習進度やレベルを低下させない取り組みを進めています。PCタブレット・ルーター等のICT機器の無償貸出も実施しています。

経済支援

本学園に在籍する学生・生徒・児童全員に対し、ICT環境整備等への支援として、一律金支給を実施。また、学業継続が困難な学生らを対象とした経済支援奨学金の新設・増枠を行っています。

こころのケア

学生・生徒・児童の心に寄り添うため、健康チェック、面談、またさまざまなコンテンツを活用し動画配信等を行うなど、健康維持への取り組みにも力を入れています。