正念(しょうねん)「八正道」
2006.04.18
正念とは、邪念を払い常に仏道を心に思いとどめることを意味します。
「念」の原語であるパーリ語の「サティ」という言葉には、「心の中で思うこと」、「過去を追念すること」、「専念」といった意味があり、一般的にいって「正念」とは正しい気づかい、注意、思慮を指すことになります。
大乗仏教になるとさらに、仏が衆生を救済しようとする真実の思いに心をめぐらすという意味が発生し、真実をあらわす姿である仏を念ずることが「正念」であるとされるようになります。
すなわち常に仏を念じて、間違いなく浄土に往生すると信ずる心そのものを、「正念」と呼ぶのです。(太)