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京都光華女子大学のテレビCMの放映がスタートしました!

2023.03.06

3月1日(水)より京都光華女子大学のテレビコマーシャルの放映を開始しました。

 

医療・福祉分野で京都・滋賀エリアナンバーワンの専門職養成の幅広さを誇る京都光華女子大学では、「Well-Being」を実現するキャンパスを目指しています。
2024年4月には「看護福祉リハビリテーション学部 福祉リハビリテーション学科 作業療法専攻※」「短期大学部 歯科衛生学科(3年制)※」を開設し、京都光華の学びが進化します。今回のテレビコマーシャルではその様子を表現しています。
※<仮称>2024年4月開設予定(設置構想中)

 

また、BGMとして使用している楽曲は、本学職員が作詞・作曲を行ったオリジナルソング「Well-Beingな未来(あした)へ」です。
「人とのつながり」や「心のつながり」そして健やかな未来を想う曲となっており、コーラス部分は学生や教職員も収録に参加して、本学が一丸となって創り上げた1曲です!

 

 

■放送期間
3月1日(水)〜20日(月)

 

■放送エリア・局
近畿エリア(関西テレビ、読売テレビ)
北陸エリア(福井放送、北陸放送)
沖縄エリア(琉球朝日放送)

 

上記エリアにて放映中。ぜひ、ご覧ください!

 

2022年度「学園太子忌」を行いました

2023.02.27

2月22日(水)、本学光風館講堂で学園太子忌を行いました。
学園では、お釈迦様の誕生を祝う「学園花まつり」、宗祖親鸞聖人のご命日に聖人のご遺徳を偲ぶ「学園報恩講」、そして、聖徳太子のご命日に太子のご遺徳を偲ぶとともに、太子が日本にお広めになった仏教の教えを聞思する「学園太子忌」を学園三大行事として営んでいます。
法要では、各校園代表(学生・生徒・児童・園児代表)や教職員が参加し、献灯、献華、勤行に続き、本学真宗文化研究所の太田蕗子講師による法話が行われました。

 

法話では、聖徳太子が定めた「十七条憲法」第一条から「和(わ)」をテーマに、自身のご家族とのエピソードを例に挙げ、自分にとっては必要でないものも相手にとっては大切なものかもしれない、人は自分の世界がすべてだと勘違いしてしまうことがあるが、皆それぞれ感じ方は違うので相手に自分の気持ちを押し付けてはいけない、とお話されました。
また、3月で光華を卒園・卒業される方も、おもいやりの心をもって、お互いを認め合い、共に生きていくという光華での学びを忘れずにこれからも過ごしていただきたい、と結ばれました。



(学園運営部職員K)

2022年度「涅槃会」を行いました

2023.02.27

2月15日(水)、本学園慈光館太子堂にて、釈尊(お釈迦様)入滅の日(=ご命日:2月15日)に、釈尊への報恩の意を表し、み教えを改めて聞思する機会として、涅槃会(ねはんえ)が行われました。

今回は、京都光華中学校1年生と教職員が参列し、真宗宗歌や恩徳讃などの仏教讃歌の斉唱・焼香などを行いました。

 

 

 

 

司会より、本尊の脇に映し出された大涅槃図を観ながら、お釈迦様が出家をされ、お悟りを開かれたことや、沙羅双樹のもとで亡くなられた様子についての説明がありました。

音楽法要、勤行に引き続き、石原康史事務局長(学園宗教部長)による法話が行われました。

 

実家がお寺の石原事務局長は、幼少期に母親から「やすしー!まんまんちゃん(=阿弥陀如来)が見てはるでー!」と声をかけられていました。誰も見ていなくても阿弥陀様は全てお見通しなので、行儀良くしておくようにという教えです。

どんな人にも善心・良心・悪心があります。悪心を持つ私たちが幸せになるには、念仏を称え、仏様の本願に会い、身を任せることが必要です。そうすることにより、自然と感謝がこみあげ、安心の中で毎日を過ごすことができるのだと語りました。

 

 

参加した生徒からは「お話しされた『まんまんちゃん』を『自分』に例えて、日々行動することを大切にしたいと思った。」「善心、良心、悪心についてしっかり考える機会になりました。」といった感想が述べられました。

 

 

 

ちょうどよい

2023.02.20

 今回は初期経典を通して「ちょうどよい」をご紹介します(『ブッダとは誰か』(吹田隆道)152-154頁、『原始仏典III 増支部経典』126-133頁、『仏弟子の告白』137-138頁)。

 ソーナという仏弟子がいました。恵まれた家庭に生まれ、琴をたしなむ青年だったようです。出家した彼は熱心に修行に励みます。熱心すぎるあまり、経行(ゆっくりと歩きながら行う瞑想)のやり過ぎで、足の裏の皮が剥がれ瞑想を行う場が血だらけになり、屠殺場のようだったと言われています。しかし、それほどに努力しても悟りをひらくことができず、彼は悩みます。もともと裕福な家庭の出身であった彼は、修行を続けるよりも、在家に戻って財力で功徳を積むほうがいいのではないかと考えはじめました。ソーナの思いに気づいた釈尊は琴を喩えに語りかけます。

 琴の弦は、張りすぎても緩すぎても、いい音を出すことはできない。張りすぎることもなく緩すぎることもなく、ちょうどよい状態であれば琴は美しい音色を奏でる。この当たり前のことをソーナと確かめた後に釈尊は次のように語ります。

 努力も、行き過ぎれば気持ちの高ぶりをまねき、緩すぎれば倦怠をまねくのです。したがってソーナよ、ちょうどよい努力を保ち、感官のちょうどよいところを知り、そのちょうどよいところで目標を捉えなさい。

 「弾琴の喩え」といわれる教えです。では「ちょうどよさ」はどのようにすれば得られるのでしょうか。

 後世の注釈書は、ここで言われる「感官」(根)は修行を支える5つの能力である信・精進・念・定・慧を意味し、この5つの均衡が欠かせないことを教えていると説明します。信が強すぎれば慧(内省する智)が弱まり、精進(努力)が過ぎれば定(心の集中)が失われます。ソーナは精進が過ぎることで心の集中が失われてしまっていたということでしょう。

 このように信と慧、精進と定が対となって均衡が求められるのに対して、念はすべての面で強力であることが求められます。念とは、昨今流行りのマインドフルネスの原語で、心の動きや身体に対する「注意深さ」や「気づき」を意味します。
 ソーナは、釈尊に出会い生きるべき道を見つけた喜びゆえに熱心に修行に取り組みました。目標は間違っていない。しかし、その思いの強さに飲まれて、自分自身の心の動きや身体への注意深さや気づきが疎かになっていました。気づいたら、足の裏は血だらけで心にも疲れが溜まっていた。そして、一度定めた目標をあきらめそうになっていました。

 あちこちに様々な問題が山積みで忙しい日々が続きます。それぞれの果たすべき役割はたしかに重要なもので、誰もが精一杯、自分のなすべきことに取り組んでいるのではないでしょうか。しかし弾琴の喩えが教えているように、自分自身への気付きを疎かにすると、大切な目標や役割を見失うことになりかねません。「ちょうどよさ」を確かめるために、自分の心の動きや身体への気づきを大切にし、目標を信じる気持ちと自らを振り返る智慧、そして努力と心の集中を保ちたいものです。(宗)

大学新棟新築の起工式が執り行われました

2023.02.06

1月25日(水)、大学の新棟新築の起工式を執り行いました。

 

阿部理事長をはじめ本学園関係者のほか、設計をご担当いただいている株式会社安井建築設計事務所、建築工事をご担当していただいている株式会社淺沼組の皆さまが参列し、建設工事の安全を祈念しました。

 

起工式では読経や焼香、鍬入れの儀が行われた後、阿部恵木理事長の挨拶と株式会社安井建築設計事務所 常務執行役員 大阪事務所副所長の小林 直紀様の挨拶が行われました。

 

阿部理事長による挨拶では、京都光華女子大学が取り組んでいる「健康・未来創造キャンパス」の実現に向けて、2024年4月に新たに「看護福祉リハビリテーション学部 福祉リハビリテーション学科 作業療法専攻※」「短期大学部 歯科衛生学科(3年制)※」が開設予定である。これにより、医療・福祉分野における専門職養成の幅が広がり、京都滋賀エリアにおいてトップレベルとなるため、今回新築する校舎は多職種連携教育をより深め、各専門職としてのスキルを高める基幹となるような校舎にしたいと語りました。
また、交通量の多い葛野大路五条に面する場所に建設するため、キャンパスや地域のランドマークのような存在にしたいと述べました。

 

小林様の挨拶では新棟について、交差点に面する角は丸いガラス張りの吹き抜けがあり、2階には緑のテラス、その他の階にはコモンズがある等、幅広い用途を兼ね備えた校舎であるとご説明されました。そして、これからの施工にあたり、株式会社淺沼組様と共に、学生の皆さまに喜んでいただける建物となるよう、これまでの経験と知識を生かしていきたいとご挨拶いただきました。

 

新校舎は【ワクワク感が漲る、健康・未来創造空間「KOKA Well-Being Tree」】をコンセプトに、Well-Beingを実現する健康・未来創造空間として、人々の暮らしに寄り添う大樹のような存在として、キャンパスと地域、そして社会をつなぎ、学生・教職員・地域の方々などが憩い、集い、チャレンジする拠り所となるような施設を目指します。
※2024年4月設置構想中

 

 

 

  

 

 

 

 

新棟完成イメージ

 

「京都光華ウクライナ支援チャリティーコンサート」の募金を寄付しました

2023.01.19

12月17日(土)、本学にてウクライナ人道危機救援を目的とした「京都光華ウクライナ支援チャリティーコンサート」を開催し、259名の方にご来場いただきました。
コンサート当日のレポートはこちらをご覧ください。

 

 

当日に行った募金活動では、来場者の皆さまの温かいお気持ちで、238,041円が集まりました。
これまでに高等学校の生徒たちがウクライナ支援活動として得た募金10,680円と併せて、合計248,721円を、1月16日(月)付けで在日ウクライナ大使館に寄付しました。

 

ご来場、ご協力くださった皆さま、ありがとうございました。

2023年「修正会」を行いました

2023.01.10

あけましておめでとうございます。
1月4日(水)、浄土真宗大谷派宗門関係校である本学園では教職員が一同に会し、「修正会(しゅしょうえ)」を行いました。

 

修正会とは、新たな年を迎えるにあたり、仏さまの前で身を正し、あらためて自分自身を見つめ直す新年の法要です。

 

法要は読経にはじまり、阿部恵木理事長による年頭の挨拶の後、光華女子学園の歌を斉唱しました。
理事長による年頭の挨拶では、日頃の有縁の方々のご支援に感謝するとともに、目まぐるしい社会の変化の中で、今後一層求められるであろう「健康で健やかに暮らしたい」という人々の願いを、具体化し創造できる人材を育成することが本学園の役割であると述べられました。

 

私たち教職員は、すべての人が健康に過ごせる社会の実現を目指し、学生生徒等一人一人に寄り添い、社会で活躍できる人材の育成に取り組んでまいります。

 

 

「京都光華ウクライナ支援チャリティーコンサート」を開催しました

2023.01.05

12月17日(土)、ウクライナ人道危機救援を目的とした「京都光華ウクライナ支援チャリティーコンサート」を開催し、259名の方にご来場いただきました。
本コンサートは、在日ウクライナ大使館にご後援いただき、公益財団法人 京都日本語教育センター 京都日本語学校のご協力のもと、京都府に避難されているウクライナ人女性アーティスト2名をお招きし、本学の学生生徒との共演を行いました。

 

当日は開演前に筝曲部や軽音楽部によるウェルカム演奏とともに、ご来場者をお出迎えしました。

 

 

コンサートは阿部恵木理事長の挨拶からはじまり、本日のゲストであるウクライナ人アーティストのカタリナ・トカチェンコ氏(音楽家、女優、ボイストレーナー)とユリヤ・ボンダレンコ氏(画家、アーティスト)が紹介されました。

 

 

その後、中高吹奏楽部が「ウクライナ国歌」「光華女子学園の歌」を演奏し、ウクライナ豆知識コーナーと称してウクライナの国旗や料理、著名人等が紹介されました。

 

ウクライナ人アーティストと学生生徒との最初の共演は、カタリナ氏と中高の和太鼓部・筝曲部・軽音楽部による「情熱大陸」です。カタリナ氏の美しいサックスの音色から始まり、筝曲部・和太鼓部・軽音楽部と順に演奏が重なり、総勢11名の大迫力の演奏でした。

 

 

続いて、中高和太鼓部が「黎明」を単独演奏し、カタリナ氏のソロ演奏で「Sir Duke」「I feel good」「Chervona Ruta」が披露されました。

 

 

コンサートの後半はユリヤ氏によるウクライナに関する講演から始まりました。結婚されて間もない頃に戦争が始まり、旦那様は徴兵され離れ離れに。生まれ育ったご実家に避難されましたが、そこもすぐに侵攻が広がりました。
ユリヤ氏は2015年頃から日本語を学んでおられ、ドイツの日本市を訪れた際に購入したダルマをご実家に飾られていました。ダルマの目はどちらも描いていませんでしたが、侵攻が広がり、妹の住むドイツに避難する際に、「早く戦争が終わりますように、生きられますように」と願いを込めて、ダルマの目を描かれたそうです。

 

講演後の質疑応答では中高の生徒から日本の印象や、ドイツに避難民が多いことに対して質問があり、続いて大学こども教育学科の学生によるピアノ伴奏で、ウクライナ民謡「二つの色」がユリヤ氏の歌唱とともに披露されました。

 

 

 

 

最後のプログラムは、カタリナ氏と大学のよさこいサークル「京炎そでふれ!華羅紅(からくれない)」の共演として、華羅紅の2022年度オリジナル演舞「叶桜奏(しおん)」が披露され、阿部敏行学園長の挨拶で終演となりました。

 

 

ご来場いただいた方々からは、「ユリヤさん、カタリナさん、生徒の平和への思いが伝わるとても素敵な舞台だった」「ウクライナに思いを馳せる貴重な時間をいただいた」など、多くのメッセージが寄せられました。

 

チャリティーコンサートでは募金活動も行われ、これまでに高等学校の生徒たちがウクライナ支援活動として得た募金と併せて248,721円が集まりました。全て、ウクライナ大使館に寄付いたします。

 

光華女子学園はすべての人が健やかに暮らせる“Well-Being”な未来の実現を目指しています。ウクライナ支援をはじめ、すべての人が健やかに暮らせるよう、学生生徒等一人一人に、そして地域に寄り添い、社会の要請に応えてまいります。

「ぼんのうよ」 (木村無相さん)

2023.01.04

 あけましておめでとうございます。年を越しても未だ、新型コロナウイルス感染症の収束の兆しが見えず、感染不安や新しい生活様式によるストレスを感じる状況は続くと思われますが、令和五年の新しい年を迎え、夢と希望、新たな決意を胸にスタートを切ろうではありませんか。

 今月は、波乱万丈の生涯の中で、念仏の教えに帰依され、求道の苦悩や真実に出会えた喜びを綴った多くの詩(念仏詩集)を残された念仏者、木村無相(きむら むそう)さんのことばを紹介します。
 新年を迎えましたので、まずはこのことばを紹介します。

「元旦や 今日のいのちに 遭う不思議」

 このことばは、みなさまもどこかでお聞きになられたことがあるかと思います。
 私たちは多くのめぐみやおかげさまの中で生きていることをわかっていても、今ここにある私の「いのち」は、当たり前のこととして、自分の中で捉えてしまっているものなのです。そんな無知でどうしようもない私たちは、元旦を迎え、生きている(生かされている)こと、「いのち」に今日も遇えたことを「不思議」と受け止め、報恩感謝の生活を営むことが大切であると、このことばから教わることができるのです。

また、念仏詩集には、「ぼんのうよ」という詩があります。

「ぼんのうよ―― わたしが わるいのだ ぼんのうは わたしの いうまま
ぼんのうは わたしの おもうまま ぼんのうよ―― わたしが わるいのだ」

 この詩は、読み返せば読み返すほど、深い気づきを得ることができます。みなさまはこの詩を読まれてどのように感じられるでしょうか。煩悩というのは人の醜い部分であり、苦悩の原因でもあります。私たちは、この煩悩への考え方について、ともすれば、自分だけではなく誰にでも存在する「煩悩」自体が悪であると捉え、「煩悩」という何か別のものが、自分というものに作用しているのではないか、よって苦悩の原因は自分のせいでは無いのだと、潜在的に考えてしまっているのではないでしょうか。
 この詩は、煩悩というのは私がコントロールしているもので、自分そのものであり、生きていく上での苦悩の原因は、やはり「自分そのもの」なのですよと、説かれています。
 誰もが迷いなく、希望や目標を持って人生を歩みたいと思うものですが、私たちはそれぞれに思い悩み、不安を感じ、前に進めない経験をするものです。
そんなとき、仏道に光を見いだされ、自身を厳しく見つめられた木村無相さんの詩の一つひとつから、大切なことを学ぶことができるのです。

宗教部