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第4回 英語教育フォーラムを開催しました

2024.11.06

本学園主催の、第4回 英語教育フォーラムを9月8日(日)に開催しました。
英語教育フォーラムとは、小学校英語が教科化された2020年の翌年(2021年)から、小学校で始まった英語教育をいかに中学校・高等学校・大学での指導につなげるのか、英語教育に携わるさまざまな方たちと共に考えることを目的として、今回で4回目の開催となりました。4回目を迎える同フォーラムのテーマは、「これからの『つなぐ英語教育』を考える」。今回は講師に英語教育の第一線で活躍されている文部科学省初等中等教育局外国語教育推進室の早川優子先生、関西学院大学教育学部教育研究学科教授の泉惠美子先生、ペンシルバニア大学教育学大学院言語教育学部教授のバトラー後藤裕子先生をお迎えし、それぞれのお立場から各教育機関をつなぐ英語教育の話を中心に、「今一番大切にしたい英語教育の視点」についてご講演いただきました。

 

まずバトラー先生は、多文化理解の重要な契機や留意点について、最新の論文を交えながらご説明されました。異文化に触れることは、食べ物やお祭り、スポーツなどにみられる表面的な差異を感じることで自己理解の機会や世界の多様性を認めあう機会をもたらし、その一方で、共通の価値観や問題意識を知ることで、普遍的な大切なものの存在に気づく機会としても機能するとお話しされました。異なる国々の物語であってもストーリーの原型が類似している例や、リードの3段階モデル(Read, 2022)を紹介され、「異文化への理解の出発点は、違いを強調するのではなく、同じ“人間”としての共通点を認識し、互いへの親しみや同情心を深め、尊敬することにある」と異文化教育の最前線について語り、参加者の理解を深めました。

 

 

早川先生は、自身が所属されている文部科学省が行う全国学力調査・学習状況調査の結果を踏まえ、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の両方に取り組んだ児童・生徒が、各教科の正答率、授業理解度、挑戦心、自己有用感、幸福感などで高いスコアを示したことを指摘し、学力と関連付けられやすい社会経済的背景(SES)が低くても、英語力が向上している学校の授業方法について、ご自身の教員経験も交えながらご説明されました。また、子どもが表現方法に悩んでいる場合でも、教員は英語表現を教えるのではなく、既得の表現を用いて工夫して伝えるよう導くべきであることなど、教員のあり方や生徒との適切な関わり方についても述べられました。

 

 

続いて、本学園の幼稚園から高等学校の各教員がそれぞれ現状報告を行った後、本学こども教育学科の田縁教授より、本学園が行う英語教育の全体像が説明されました。授業内で非認知能力を養うために、指導者たちで各校園それぞれの授業めあてを共有する取り組みや、小学校と中学校で同じストーリーを用いたLBS(Learning By Storytelling)指導を取り入れ、音から文字への指導をスムーズに連携した試みなど、一貫した英語教育に取り組む実践報告がありました。

 

 

その後、泉先生には、光華女子学園が取り組むボーダーレスな英語教育についての講評を中心にお話しいただきました。特に、本学園が毎年夏に行っている KOKA English Campについて、「幼稚園から大学が連携した異文化・異言語の実体験を行うことで、世界市民としてのグローバルな視野を育むことができる」と今後の継続的な取り組みに期待を寄せられました。また、SELやLBS、社会脳インタラクション能力(門田, 2023)など、教育研究の視点から、教科授業の中で人間力を向上させるための新たな英語教育のあり方も提示されました。

 

 

最後に、本学谷本副学長が、「異文化交流において、“違う”、“同じ”という視点がありますが、実は“同じ”ということは何なのか、ということは非常に重要であると考えております。寛容的な視点から”同じ”ということをとらえることは、目に見えないこと、数値化しにくい大切なものに気づくものの見方、考え方を磨くことができると考えているからです。」と述べ、本フォーラムを締めくくりました。

令和6年度 学園長賞表彰式を行いました

2024.11.01

10月21日(月)、令和6年度 学園長賞表彰式を行いました。
学園長賞は、本学園の在学生で、学業・文化・スポーツ等において特に優秀な成績を修められた方や、ボランティア活動等で地域に貢献などをされた方を表彰する制度です。
本年度も多数の推薦が寄せられ、厳正なる選考を行った結果、個人で9名、団体で5団体、特別表彰では個人で2名、団体で2団体が選出されました。
阿部理事長から一人一人に賞状と記念品を手渡し、表彰しました。
理事長からは更なる活躍を期待して激励の言葉がありました。また、受賞者からは今後に向けた力強い宣誓がありました。受賞者の皆さんのますますのご活躍を期待いたします。

 

 

 

 

 

 

比丘たちよ、すべては燃えています

2024.11.01

これは、『相応部経典』の中の「燃焼経」と呼ばれる経典の一節です。この経文は「すべてが燃えているとはどういうことか」と続き、眼・耳・鼻・舌・身・意という六つの感覚器官、そしてそれらの感覚器官の対象である色・声・香・味・触・法が燃えているのだと説いています。さらに、それらの感覚器官が対象に接触したときに生じる認識作用も燃えているとされます。では、何によって燃えているのかというと、それらは貪欲・瞋恚・愚痴の火によって燃えているのだと説明されます。つまり、私たちの貪りや怒り、愚かさによって、この「私」という存在が燃え上がっているのだとブッダは教えています。
現代では、インターネット上で、特定の対象に対して誹謗中傷や批判などが集中する現象を「炎上」と言います。「〇〇が炎上」というニュースを目にするたびに、このブッダの教えが思い浮かびます。一方で、私たちは普段、「炎上」という言葉を耳にしても、炎上しているのも炎上させたのも私ではないと、どこか他人事のように捉えているのではないでしょうか。しかし、ブッダの教えによれば「炎上」は他人事ではなく、私たち自身の問題なのです。私たちは、貪り執着し、怒りに駆られ、愚かさによって思考停止し、自らを炎上させてしまうことがあります。そして、私が炎上することによって、誰か他者を傷つけてしまうのです。
ブッダは、燃え上がっている自分自身を見つめ、その炎上している心を厭い、そこから離れるべきだと説いています。ブッダの教えに学び、自らの感情に振り回されることなく、炎上しない自分のあり方を探求していきたいものです。

人間を尊重するということは、相手の話を最後まで静かに聞くことである。(安田理深)

2024.10.07

本山(東本願寺)の同朋会館は、奉仕団や研修会で上山された方々が仏の教えを聞き、様々な言葉を交わしながら過ごす。特にご法話の後の座談は、聞いて受け止めたことを仲間と共に確かめていく場である。

「相手の話を最後まで静かに聞くことである。」というこの言葉が、教師としての私にとってこれほど耳の痛い言葉はない。特に「最後まで静かに聞く」は、最も苦手なことである。児童生徒が話をしているのにもかかわらず、それを遮断して持論を展開する。随分前に本山宿泊学習の引率で同朋会館に泊まった時にこの言葉と出会った。その瞬間「相手の話を最後まで静かに聞くことができない。」私の姿が炙り出された感じがした。

お盆で、あるご門徒の家をお参りした。90歳を越える方で一人暮らし、息子や娘は家庭をもち、都会で暮らしているという。お内仏の前で一緒におつとめをした後、おつとめの長さ以上に身の上話をされる。過去の戦争の体験から老いてできなくなってきたことや息子、娘、孫の心配まで。私自身はただ、黙ってひたすら相手の話を聞くだけである。帰り際に「話を聞いてくれる人がいるだけで有難い」とおっしゃったことが印象深い。「相手の話を最後まで聞く」は、その相手を認めること。それが「人間を尊重すること」に繋がってくるように思う。

真宗会館の法話において、ある先生がこの言葉について言及されていた。この言葉は、道理が示されていると・・・。真理といってもいいと・・・。道理や真理を通すと自分の有り様がはっきり見えてくる。聞くということに反している自分が見えてくる。そうすると「聞けない」という事実に頭が下がるということで救われる。それが、真宗の方向性だと話されていた。

「あなたは、相手と向き合って真剣に話を聞いていますか。」「自分の都合のよいように聞いていませんか。」「損や得で話を聞いていませんか。」安田先生の言葉からいろいろと問いかけられる。情けないことに日常に戻ればまたその問いを忘れてしまう。だから、安田先生のこの言葉を思い出し、確かめながら再び「最後まで静かに聞くことのできない私」を見つめていく。

自分と和解する

2024.09.26

「あの人はいいな、、、」「どうして自分は、、、」など、私たちは他人と比較をしてしまいます。自分と人を比べることは、時として自分を奮い立たせる場合もあるため、一概に批判できるものではありませんが、マイナス思考に陥り、常に生き辛さを抱える大きな要因にもなりうると思います。今年の3月に発表された「2024年_世界幸福度ランキング」において、日本のランキングは143カ国中51位という結果でした。その中の項目の一つである「人生の主観的満足度」のみを切り取ると日本の順位は110位であったということです。また、日本人はセルフコンパッション(自己に対して、いつくしみの目を向ける指標のようなもの)の度合いが他国と比較し圧倒的に低いという研究結果もあるようです。

仏教では「自然」を「じねん」と訓じます。「自ら然る」(人間の作意のないそのままのあり方)という意味であり、「あるがままであること」の大切さを教えてくれています。しかし、私たちはそんな自分や他者を都合のよいように操作できると考え、他者と比較してしまいます。その繰り返しが、現代の「生きづらさ」や「幸福度の低さ」につながっているように思えてなりません。

親鸞聖人は、あるがままの自分でいることができず、他者との比較や自己評価に苦しむ私たちのあり方を「煩悩具足の凡夫」と教えてくださっています。「凡夫」とは,自分自身の「ものさし」に気づくことができず、自分や他者、物事を都合のいいように計ったり、誤った見方をしたり、驕り高ぶる私たちをさします。親鸞聖人は、その自分を否定するのではなく、「凡夫」である自分自身を自覚することが必要だとしています。そう自覚することで、自分中心の閉ざされた心が他者へと開かれ、劣等感や自己評価による苦しみから少しずつ解放され、「あるがままの自分」を受け入れる一歩を踏み出すことができるのではないでしょうか。これはいわば「自分と和解する」ことだと言えると思います。

自分自身の欠点やコンプレックスなども含め、あるがままの自分を受け入れ、他者を思いやるように自分をも否定しない姿勢、すなわち「自分と和解する」ことが本当の意味での幸せにつながるのではないでしょうか。

2024 Summer KOKA World English Campを開催しました

2024.09.20

本学園は、幼稚園から大学・大学院を有する総合学園の利点を生かし、校園連携によるグローバル人材の育成を目指した取り組みを進めています。その中で、特に英語教育には力を入れており、幼稚園から小学校・中学校・高等学校・大学へとつながりのある英語教育に取り組んでいます。今回、その一環として、8月19日(月)・20日(火)、幼稚園児から高校生までを対象に、英語だけの環境の中、2日間にわたりさまざまなアクティビティを通して異年齢交流をしながら異文化交流を行う英語イベント「2024 Summer KOKA World English Camp ~One Small World~」を開催しました。

 

今回は、5人のゲストティーチャー(アメリカ・中国・オーストラリア・フィリピン・トリニダード=トバゴ出身)をお招きし、それぞれの国の文化に触れることができる楽しいアクティビティを持ち寄っていただきました。

 

 
 

 

昨年度は学園在籍者のみを対象としていましたが、本年度は一般の園児・児童・生徒にも門戸を開き、総勢100名を超える方にご参加いただき、活気あふれる異文化交流の機会となりました。
参加者たちは異年齢のメンバーで構成されたチームに分かれ、絵本の読み聞かせやゲーム、エクササイズなどを通じて、各国の文化を楽しく学びました。ゲーム中、英語で仲間を励ます姿も見られ、英語にチャレンジしながら思いやりをもってサポートする姿が印象的でした。
また、本学こども教育学科の学生もサポーターとして参加し、参加者を手助けしながら異文化交流を一緒に楽しみました。

 

 

最後に、参加した小中高生は2日間の学びをまとめ、ゲストティーチャーの出身国を紹介する英語スピーチに挑戦しました。スピーチが終わると、ゲストティーチャーたちは参加した園児・児童・生徒に参加証を手渡し、「Well-done(立派な発表でした)」と、激励しました。英語だけの2日間を過ごしたことで、日々英語を学ぶ子どもたちは、自信を持った表情で会場を後にしました。

 

わたしは幸せである(相応部「多娘経」)

2024.08.21

今月は相応部の経典に描かれるブッダとバラモンの対話を紹介します。
 あるバラモンが森で瞑想をするブッダに出会いました。ブッダをはじめとする出家者たちは,生産活動を放棄し三衣一鉢(さんえいっぱつ),すなわち身にまとう三種の衣と托鉢用の器といった最低限のものしか持たない,無一文者です。一方,このバラモンは,土地を耕作し,家族を持つ者です。森に来たのも家畜にしている14頭の牡牛を探しに来てのことでした。
 身一つで瞑想をするブッダを見て,バラモンは,「14頭の牡牛を失うことがない,この沙門(しゃもん,修行者)は幸せである」「畑が不良ということがない…」「夫を亡くし,子供を連れて家に戻ってきた娘がいない…」など,今バラモンを抱えている7つの悩みがなく,瞑想に専心するブッダは幸せであると語りかけます。ブッダは

「バラモンよ,確かに,14頭の牡牛を6日間見失うことがない,わたしは幸せである」

などと,バラモンがあげた7つの事柄を一つずつあげて,それらがない「わたしは幸せである」と詩をもって答えます。バラモンはこれを聞いて喜び,ブッダのもとで出家し,後に阿羅漢になったといわれています。ここでは「わたしは幸せである」というブッダの応答について考えます。

 誰しも,日常の中で今の生活のために,あるいは将来のために,仕事を持ち,あるいは勉強をしています。家庭や友人,様々な人間関係を持ち,その中で時に喜んだり,満たされたり,あるいは傷ついたり傷つけたりしながら日々を生きています。それがわたしたちの生活であり,その日常こそが「わたし」だともいえます。
 しかしその日常の中でわたしが求めているものは,誰かからの評価であったり,人間関係であったり,本来は自分の力だけではどうにもならないものであったりします。他者との関係だけでなく,自分の健康でさえ,わたし自身ではどうにもならないこともある。
 では,自分の力が及ばないことを除いた,裸のわたしが幸せと言えるのは,どのようなわたしのあり方なのでしょうか。あるいは,10年後,20年後に生きていたら,環境や社会的な達成を超えて,わたし自身はどのような人間でありたいのか。そのために今何ができるのか。身一つのブッダによる「私は幸せである」という名乗りは,バラモンにとってそのような問いかけであったのかもしれません。

中村元『ブッダ悪魔との対話』pp. 149-153,片山一良『相応部』第2巻,pp. 224-230。

第4回 英語教育フォーラム
~つなぐ・つなげる・つながる 明日の英語教育~を開催します

2024.08.08

9月8日(日)、本学園において「第4回 英語教育フォーラム」を開催します。
本フォーラムでは、昨年に引き続き各分野の第一線でご活躍中の登壇者をお迎えし、それぞれの登壇者が今一番大切にしたいと考える英語教育の視点についてご講演いただきます。
「これからのつなぐ英語教育を考える」をテーマに、明日を拓く子どもたちのための英語教育について一緒に考えてみませんか。

 

校種、ご専門を問わず学校現場の先生方、将来教員を目指す学生、子どもをもつ保護者の方、広く英語教育に関心のある方など、ぜひご参加ください。

 

日  時:2024年9月8日(日)13:00~16:45

会  場:光華女子学園 光風館(五条通り南側小中高敷地内)

実施方法:対面およびオンライン(YouTube限定公開)
講  師:早川 優子 氏(文部科学省初等中等教育局 外国語教育推進室)
     泉 惠美子 氏(関西学院大学 教育学部・教育学研究科 教授)
     バトラー 後藤 裕子 氏(ペンシルバニア大学教育学大学院言語教育学部 教授)
     コーディネーター:田縁 眞弓 氏(京都光華女子大学こども教育学部 教授)

 

申込方法:こちら からお申込みください
申込期限:2024年9月5日(木)

 

詳細については、こちら からご覧ください。

 

<お申し込みに関するお問合せ>
学校法人光華女子学園 学園運営部
E-mail:kokaenglish@mail.koka.ac.jp
TEL:075-325-5216(平日9:00~17:00)

風雅の誠(ふうがのまこと)

2024.07.10

 「不易流行」という言葉があります。俳聖(はいせい)松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で会得した蕉風俳諧の考え方の一つです。そのことを、向井去来(むかいきょらい)がまとめた「去来抄(きょらいしょう)」(芭蕉の俳論をまとめた江戸時代の書)で説明していますがその中で、次のような一節があります。

「不易を知らざれば 基(もと)立ちがたく、流行を知らざれば 風新たならず」 (去来抄)

 「不変の真理を知らなければ基礎が確立しない、変化を知らなければ新たな発展がない」という意味です。続けて「両者の根本は一つ」であり「それらは結びついてないといけない」と言われています。
 そして、服部土芳(はっとりどほう)の「三冊子」には、「その根本は、「風雅の誠」(芭蕉俳諧で美の本質をさす)であり、これを追究する精神が、不易と流行の根底にはなくてはならない」と書かれています。「不易ということを知らなければ、本当にその風雅の誠という意味を知っていることにはならない、不易というのは、古いとか新しいとかで価値が決まるものでもなく、物事が移り変わったり、はやったり、廃れたりすることに左右されるものでもなく、誠に時代や環境を超えてしっかり自立してそこにある姿をいうのである。」と。
 すなわち、物事の本質を見極めることが何よりも重要であると言われています。これらは、俳諧に対して説かれた概念ではありますが、学問、文化、社会、ビジネス、人間形成など、さまざまなものに当てはまると言われています。特に最近は、これまでの仕組みや枠組みが変わり、当然と考えられていた物の見方や考え方が劇的に変化するパラダイムシフトの時代であると言われています。人口減少・グローバル化による社会構造変化をはじめ、AIやDXの進展、新たな価値観や多様性の受け入れ、産業界の新しいビジネスモデル創造、働き方の見直しのなど、急速でさまざまな変容に私たちは直面し、大なり小なり連続した判断・選択を迫られています。
 よって、先人が残された経験や生み出された知恵は人類の大きな財産であり、それらに学ぶことが肝要なのです。時代が変わったのにも関わらず、古くからのしきたりややり方にとらわれていると、衰退の一途をたどってしまいますし、一方で変えてはいけない部分を変えてしまうと、すぐさま形は崩れてしまいます。 
 例えば、利益優先の考え方などにより偽装表示や検査不正などをしてしまった組織などは、これまで守ってきた「不易」の部分を欠いてしまったために、信頼を失い、社会に対し大きな影響を与える結果となっているわけです。学校教育で言うなれば、建学の精神やそこから流れる教育方針が「不易」にあたります。その精神を基に、現代の子どもたちの変化を捉えながら、教育を変えていくことが「流行」、そして「両者の本は一つ」として捉えるとともに、「揺るぎない本質をいかに見極めることできるか」が、最も重要であるということになります。
 人間形成で申しますと、私たちにとっての「不易」は「仏の心」であると考えます。私たちや社会がどのように変化しようとも、「仏の心」はいつの時代も変わることがなく、阿弥陀様は微動だにしないのです。このことは私たちの心の拠り所として存在します。常に変化する時代において、お念仏の教えの本質を見失うことなく、日々仏法を聴聞し、感謝の心をもって生活を行うことが大切であると考えます。

2024 Summer KOKA World English Camp ~One Small World~ を開催します

2024.07.10

8月19日(月)、20日(火)、本学園において「2024 Summer KOKA World English Camp」を開催します。2024 Summer KOKA World English Campとは、園児から高校生までを対象に、英語だけの環境の中、2日間にわたりさまざまなアクティビティを通して、異文化交流を楽しむイベントです。
2024年4月に新しく完成した校舎で、アメリカ・中国・オーストラリア・フィリピン・トリニダードトバゴと5つの違った国からやってきたゲストティーチャーたちがそれぞれの国での遊びやゲーム・文化・生活などについて教えてくれます。

園児から高校生の方であればどなたでもご参加いただけます。
各回とも、本学こども教育学科の学生が皆さんをサポートしますので、英語が苦手という方でも安心してご応募ください。

【園児対象】 ※園児対象は申込終了しました。
日 時:8月20日(火)9:30~12:00
定 員:4名
参加費:2,500円

【小学生対象】
日 時:8月19日(月)13:00~16:00
    8月20日(火)9:30~16:00
定 員:20名
参加費:7,000円

【中学生・高校生対象】
日 時:8月19日(月)9:30~12:00
※ご希望の方は午後のプログラム(小学生向け)にも参加可
定 員:10名
参加費:3,000円

場  所:京都光華女子大学 光耀館(こうようかん)2F教室
申込方法:こちら から申込登録してください
問合せ先:kokaenglish@mail.koka.ac.jp
申込期限:7月31日(水) ※定員に達し次第受付終了

詳細については、こちら からご確認ください。