オリンピック銀メダリストで日本フェンシング協会会長の太田雄貴氏による講演会「継続は力なり」を開催しました
2019.01.31
1月29日(火)、光華女子学園 奨学会(保護者会)が、フェンシングで、北京オリンピック・ロンドンオリンピックで銀メダルを獲得され、東京2020年オリンピック・パラリンピック招致委員会の招致アンバサダーを務められている太田雄貴氏をお招きし、講演会「継続は力なり」を開催しました。
本講演会は、教育振興事業として児童・生徒・学生たちの将来への夢や希望を育むことを目的に開催し、本学園児童・生徒・学生約470名、本学園の保護者約60名が参加しました。
講演会では太田氏から、これまでの自身の競技人生での経験、東京2020年オリンピック・パラリンピック招致委員会の招致アンバサダーを務められた際の出来事や日本フェンシング協会会長として進める改革についてお話いただき、「目的までの道筋を具体的にして取り組むことが大切。どんなことでも目の前のことに一生懸命取り組み、人生で一度くらい、泣けるくらいの努力をしてほしい。」と、生徒たちに向けて呼びかけました。
講演内容は大変興味深く、多くの生徒から質問があがりました。勉強、部活、課外活動など、さまざまなことに取り組んでいる生徒たちは、明日からの自分自身の生活や学校での過ごし方について深く考える機会となりました。
第9回KOKAエコアワード表彰式を行いました
2019.01.08
平成30年12月12日、本学園にて第9回KOKAエコアワード表彰式が行われました。
KOKAエコアワードは本学園創立70周年を記念して、平成22年度より実施してきた学園行事です。
①エコアイデア部門、②作文部門、③標語・短歌(和歌)部門、④ポスター部門、⑤作品部門から構成され、本学園の幼稚園児から大学生、および教職員から募集したエコ作品、エコアイデアの中から、優れた内容を表彰します。
今回も各校園から1448点の作品がエントリーされ、部門ごとに表彰しました。
これからも光華女子学園は、学齢に合わせた環境教育と環境活動で、地球環境に貢献していきます。
受賞作品一覧
<生徒・学生等の受賞作品>
①エコアイデア部門
銅賞 節電エコアンケート
小学校 6年 山田 豊/荒尾 周佑/吉田 辰哉/林 空巧/内田 佑/千草 薫/杉本 崇詞
銅賞 食べ残しゼロ
大学 キャリア形成学科3年 江見 夏季/勝尾 光/田中 美緒
入選 アンブレンド
大学 キャリア形成学科3年 山梶 莉奈
入選 ペットボトルをおもちゃに!!
大学 キャリア形成学科3年 山嵜 有佳里
②作文部門
金賞 田舎で暮らしてみてはどうでしょう
大学 看護学科2年 木下 怜香
銀賞 運動を再生可能エネルギーに
高校 1年 北尾 優衣
銅賞 ゴミを分別する理由
大学 健康栄養学科1年 新谷 未知
入選 ごみを減らすために
大学 看護学科2年 木村 優花
入選 物を直す
小学校 6年 内田 明志
入選 減らそうたくさんのごみ
小学校 6年 芳岡 里奈
入選 電気飛行機と環境
高校 1年 藤居 梨々花
入選 大切な命と水
高校 1年 加藤 妃花梨
③標語・短歌(和歌)部門
金賞 異常気象 それ天災か いや人災
短大 ライフデザイン学科2年 長岡 綾音
銀賞 あたり前 その生活に 慣れすぎて 電気の力 思い知る今日
短大 ライフデザイン学科2年 濱口 葉純
銅賞 増えないで 絶滅危惧種と 母の体重 どちらも共に 未来が心配
大学 キャリア形成学科1年 岸本 果音
銅賞 わたしなら ごみと一緒に 捨てません かけがえのない わたしの未来
高校 2年 柴山 遙香
入選 もったいない。 その言葉が エコ光華(効果)
大学 医療福祉学科1年 大槻 奏乃
入選 自然がね あなたのゴミに 泣いている。
小学校 4年 斉藤 萌花
入選 資源ゴミ 次会うときは どんな顔 生まれ変わった 君とも会いたい
高校 1年 飯田 実優
④ポスター部門
金賞 生き物を守ろう! 中学校 1年 野村 友杏
⑤作品部門
金賞 お花に水をあげるロボット 幼稚園 年中 藤井 美愉
入選 かんらんしゃ~なつやすみいっぱいあそんでたのしかったよ 幼稚園 年長 吉松 凛咲
入選 ゴミをリサイクルしてきれいな地球に 幼稚園 年長 竹内 海翔
入選 みんななかよしコーヒーカップ 幼稚園 年長 後藤 彩花
入選 大好きな電車をいらなくなった物で… 幼稚園 年長 加藤 龍樹
<教職員の受賞作品>
①エコアイデア部門
銅賞 動物愛護に配慮した節電の取り組み
大学 健康栄養学科 岩中 伸壮/中木 直子
銅賞 事務用品リユース
人事部 野中 真紀
入選 生ごみ減量循環プロジェクト
学務企画部 藤原 加織
入選 コピー用紙使用枚数の削減の実施
企画広報部 滝本 裕次
②標語・短歌(和歌)部門
金賞 フードロス 捨てているのは 命です
就職支援センター 吉川 恭子
銀賞 夏夜 迎炎夜 不眠月落天 唯蚊飛屋中 慰我伴閨棲
中学校/高等学校 加藤 森平
銅賞 エコロジー 実はとっても エコノミー 古着リメイク オシャレに変身
女性キャリア開発研究センター 関 めぐみ
入選 思いやり 人も地球も 気遣って エコな心で 光華的に
就職支援センター 辰巳 和可沙
入選 旬野菜 残さず使う 祖母の技
学園運営部 安本 幸男
入選 クールビズ 涼しい服装で 節電光華
女性キャリア開発研究センター 藤谷 ゆう
「愚か者よ!」(中部第63経「小マールンキャ経」)
2019.01.07
「小マールンキャ経」は、いわゆる「無記」(形而上学的な問題に判断を示さないという釈尊の態度)と「毒矢のたとえ」を説くことで、よく知られた経典です。
「愚か者よ、お前は、いま何者としてここにいて、誰を拒んでいるのか」(片山一良『中部』第3巻p. 225)と続きます。
釈尊の弟子マールンキャプッタはふと、この世界はどのようになっているのか、人は死後どうなるのかといった問いにとらわれ、その答えを釈尊に示してもらわなければ、修行が続けられないという心境に陥ります。そして、その思いを釈尊にぶつけに行きました。マールンキャプッタの問いを受けた釈尊は、彼の問いを繰り返し確かめた後に上述の応答をします。
マールンキャプッタは苦しみからの解放を求めて、釈尊のもとで学び、修行をしていました。つまり、大きな、そして重大な目標があり、そこに向かう道も示されているにもかかわらず、彼は、釈尊によって説き示されていないことが何か重要なことのように思えて、取り組んでいた修行を後回しにして、さらには、釈尊から答えが示されない限りは修行そのものをやめてしまおうとさえ思っていたのです。
わたしたちは、このマールンキャプッタのように、しばしば自分が向き合うべき大事な課題を後回しにして、他の問題にとらわれたり、事柄と感情をごちゃごちゃにして物事をいたずらに複雑にしたりしています。釈尊が「愚か者よ」と叱責して、「お前はいま何者としてここにいるのだ」と問うのは、目的を見失い、そのことに気づいてさえいない自分自身のあり方を振り返らせるものだといえます。
こうして、無記の後には「毒矢のたとえ」と四聖諦が説き示されます。毒矢に射られた者に必要なのは、その矢を誰が射たかでもなく、その矢や弓の形状でもなく、まずその矢を引き抜くことです。すなわち、それが、釈尊によって示された、苦しみを乗り越えるという大事な課題に取り組むには、自分の現実を確かめ、自分自身をみつめていくしか道がない、ということを意味する四聖諦です。
慌ただしい日常の中にあって、大事な目的を見失うことなく、やるべきことにコツコツと取り組む一年でありたいものです。(宗教部)