2019年度「学園花まつり」を開催しました
2019.04.18
4月18日(木)、本学園において幼稚園から大学・大学院までの全設置校の在籍者が一堂に会する「学園花まつり」を行いました。
この行事は、仏教をお開きになったお釈迦さまの誕生日を祝う会であり、お釈迦さまが深く問われた、「人生をいかに生きていくか」、「本当に歩むべき道は何か」を園児~学生はもとより教職員を含めて、今一度自分自身を見つめなおす機会として、本学園の創立当時から続けている大切な行事です。
本学園では、小学生マーチングバンド、中高吹奏楽部、大短吹奏楽部、中高バトントワラー部による演奏パレードや、小学生が引く白像の行進、中高軽音楽部や中学校3年生による讃歌を取り入れた音楽法要的な内容で行ないました。また、真宗大谷派僧侶でアナウンサーの川村妙慶先生の法話では、生きている中で悲しいことがあっても、みんなはお釈迦さまに守られて生きているので一人ぼっちではない、とお話いただきました。
当日は、中学・高校正面玄関にお釈迦さまの誕生仏をおまつりし、在校生や来校された方々に自由に甘茶を灌仏していただけるようにして、学園全体でお釈迦さまのご誕生をお祝いいたしました。
「もし行を学ばんと欲わば、必ず有縁の法に藉れ」『教行信証』信巻・善導『観経疏』
2019.04.01
桜の花びらが舞う季節となりました。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。これからのたくさんの出遇いに期待や不安でいっぱいのことかと思います。
今月のことばは、善導大師が著された『観経疏』のなかにある言葉です。親鸞聖人も主著の教行信証に引用されています。
仏教の学びには「解学」と「行学」の二つの学びがあります。「解学」とは、仏教の教えを知識として、頭で理解する学びのことです。「行学」とは、日々の生活の中で仏教を確かめ、自分の生きる道を明らかにしていく学びのことです。
仏教を知識として学ぼうとするならば、本や経典を読めば、努力次第でいくらでも身につけることは可能です。しかし、自分の生きる道を仏教の教えにたずねていこうとするならば、「必ず有縁の法に藉れ」と善導は教えています。
これから皆さんは本学でさまざまな知識を得ていくことになるでしょう。深い知識を得ることは必要なことだと思います。しかし、そのことを「解学」とするだけではなく、常に現実を生きていくための学び「行学」としていっていただきたいと思います。そのためには、自分の現実をみつめ、自己をみつめなおしていくことが大切です。そのことにより、たくさんのものに支えられ、生かされている身であることに気がつくことでしょう。
光華で仏教の教えに触れ、自己と出遇い、そして私たち一人ひとりにはたらきかけられている大きな願いに出遇われることを願っております。(宗教部)