第4回KOKA ENGLISH CONTESTを開催しました
2020.11.25
11月15日(日)、第4回KOKA ENGLISH CONTESTを開催しました。
本コンテストは京都新聞、株式会社わかさ生活、株式会社京都銀行、株式会社ECC、リアリーイングリッシュ株式会社、京都府教育委員会、京都市教育委員会にご後援をいただき、学校法人光華女子学園が2017年度から開催しており、今回で4回目を迎えます。
英語を学ぶ子どもたちに、日頃の成果を発表する機会を提供することで、英語での表現力、コミュニケーション力を高めるとともに、英語を学ぶモチベーションの向上に寄与することを目的としています。
予選を突破しこの日の本選に進んだのは幼稚園・保育園児から高校生まで23名。
しっかり前を向いて話す堂々とした様子や発表に詰まってもすぐに立て直す冷静さなど、日頃の学習とこのコンテストに向けて積み重ねてきた練習の成果を披露してくれました。
コンテスト出場者の発表後には、京都光華高等学校の生徒によるプレゼンスピーチも行われ、3名の生徒が授業での取り組みをテーマに発表を行いました。
京都外国語大学教授 ジェフ バーグランド先生を講師にお招きした記念講演では、 「これでグッと上手くなる! ~ジェフの英語表現法~」と題しご講演いただきました。会場も巻き込んだ分かりやすくユーモア溢れるお話に、参加者は笑顔で聞き入っていました。
今回は新型コロナウイルス感染症対策のため、入場人数の制限やマスクの着用・手指消毒を徹底したうえでの開催となりましたが、新たにZoomによるオンライン生配信を行い、多くの方々にご覧いただくことができました。
【表彰結果】
◆暗唱の部A 幼稚園・保育園(年少)~幼稚園・保育園(年長)
金賞 谷川 侑穂 さん(年長)
銀賞 小林 はな さん(年長)
優秀賞 橋目 梨愛 さん(年長)
優秀賞 佐竹 宥耶 さん(年長)
優秀賞 古田 潤 さん(年長)
◆暗唱の部B 小学校(1年生)~小学校(4年生)
金賞 平野 豊朗 さん(小3)
銀賞 龍味 杏寿 さん(小3)
優秀賞 大久保 里咲 さん(小3)
優秀賞 田中 美良 さん(小2)
◆暗唱の部C 小学校(5年生)~中学校(3年生)
金賞 谷川 和霞 さん(小6)
銀賞 上笹貫 空 さん(中2)
優秀賞 山本 芽咲 さん(小6)
優秀賞 榊 るな さん(中3)
◆スピーチの部D 小学校(3年生)~小学校(6年生)
金賞 田中 佐蘭 さん(小4)
銀賞 黒本 梨乃 さん(小4)
◆スピーチの部E 中学校(1年生)~高等学校(3年生)
金賞 石川 香那 さん(中3)
銀賞 中村 玲於奈 さん(中3)
優秀賞 晴佐久 優花 さん(高1)
優秀賞 中山 遥瑛 さん(高1)
◆わかさ生活賞
龍味 恵麻 さん(年中)
◆京都銀行賞
熊﨑 結菜 さん(小2)
◆ECC賞
西垣 怜 さん(小6)
◆リアリーイングリッシュ賞
西村 真凛 さん(高1)
◆団体賞
HOPPAからすま京都ホテル 様 / THE HOPPA ROYAL KIDS 様
KOKA ENGLISH CONTESTに於いて多くの参加者と本選進出者を育て、本大会に貢献された功績を称え表彰いたしました
2020年度「学園報恩講」を行いました
2020.11.17
11月6日(金)、本学園、光風館講堂において学園報恩講を厳修しました。
この取り組みは、宗祖親鸞聖人のご命日をご縁に、聖人の恩徳を感謝するとともに、聖人の御教えを改めて聞思する機会として、毎年行っております。
親鸞聖人によって開顕せられた浄土真宗の教えを建学の精神とする真宗大谷派関係校である本学園において、最も大切にしている宗教行事です。
親鸞聖人のご命日は11月28日ですが、その日は本山東本願寺で勤められている本山報恩講のご満座(最終日)にあたるため、本学園では、阿部恵水初代中学・高等学校校長のご命日である11月7日に繰り上げて執り行っています。今年は、7日が土曜日にあたるため、1日早めて11月6日に行いました。
また、お亡くなりになられた本学園の卒業生や教職員等、有縁の方々への追悼、法要も併せて執り行いました。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から学内関係者のみで執り行い、各校園から、園児・児童・生徒・学生、教職員が参列し、園児から大学生までの代表による献灯、献花、焼香が厳かに行われました。
その後、大間実氏(東大谷高等学校教諭、本校非常勤講師)による法話では、「命」そのものは人間、動物、植物共に平等で尊い命だということ、また、私の中にある愚かさを知り、自分をごまかさず、誠実に生きていくことが大切であるとお話しいただきました。
京都大学名誉教授・労働衛生コンサルタント 川村 孝先生より、 本学園の新型コロナウイルス感染症対策の外部評価をしていただきました
2020.11.16
11/16(月)、京都大学名誉教授・労働衛生コンサルタント 川村 孝先生より、本学園の新型コロナウイルス感染症対策について、評価をいただきました。
本学園では、新型コロナウイルス感染症拡大防止策として、2020年1月以降、マスク着用や手指消毒の徹底をはじめ、こまめな換気・3密の回避など、さまざまな対策を行ってきたところではありますが、その対策について、今回、専門家である川村 孝先生より、その安全性や適切性などの書類調査・実地調査を実施していただきました。
当日は、本学園の各施設(幼稚園、小学校、中学校・高等学校、大学・短期大学部・大学院、学生寮)や授業、本学が運営しているNPO法人等の感染症対策をご覧いただき、川村先生からは、「全体として的を外しているような対策は無く、しっかりと対策ができている。また、完全に感染を防ぐ方法はないので、全体として感染リスクを下げることを目標とし、容易に実施できる感染対策を組み合わせて実施する。感染対策がもたらす便益とリスクを比較考量して採否を決定する必要がある」とのコメントをいただきました。また、寒い時期を迎えるうえで、換気の感染症対策に対する有効性についてもご教授いただき、改めて換気の大切さを学ぶことができました。
本学園は引き続き、川村先生よりご指導いただいた内容を踏まえ、学生等や教職員の感染拡大防止策を最大限に講じてまいります。
光華女子学園 富小路まちやキャンパスの開所記念式典を執り行いました
2020.11.06
10月30日(金)、光華女子学園は、京都市の中心部である富小路御池に、「富小路まちやキャンパス」*を開所することとなり、これを記念し開所式典を執り行いました。
本町家は、本学の大学・大学院から幼稚園までの学生・生徒等が京都の歴史・文化・産業等を体験的に学ぶことができる教育の場として活用するとともに、地域連携型の教育推進事業によって、地域企業・団体、地域住民の皆さまに開放し、ご利用いただける施設として展開していくものです。
*「富小路まちやキャンパス」は、明治時代に建てられ、築年数100年以上の京町家です。
式典には、レジリエント・シティ京都市統括監藤田裕之様、京都市総合企画局総合政策室大学政策部長塩野谷和寛様、松下町会長山口るり子様、他多数の方々にご出席いただきました。
式典は、キャリア形成学科3年生の牧野佑香さんの司会により進められ、光華女子学園理事長ならびに京都光華女子大学・短期大学部学長の挨拶では、光華ビジョン2030に掲げるワクワク感漲る学園づくりのための新たな拠点として、京都らしさのあるキャンパスが設けられたことに対する感謝の言葉が述べられました。
ご来賓のレジリエント・シティ京都市統括監藤田裕之様からは、「毎年800件の京町家がなくなっていく中、学生が学ぶ場として、価値のある使い方をされることに敬意を表したい」とのご祝辞をいただきました。
続いて、京町家の入口屋外で、ご来賓、本学関係者によるテープカットおよびキャンパス名の披露が行われました。
そのあと、京都市在住の落語家桂文也氏による落語「はてなの茶碗」をご公演いただきました。
今後、「富小路まちやキャンパス」は本学園の学生・生徒・児童・園児が京都の息づかいを感じながら、ワクワクした体験ができる学びの拠点を目指してまいります。
最後に、式典にご参加いただきました皆さま、ならびにお祝いを頂戴しました皆さまに、あらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。
共創力
2020.11.02
共創という言葉は、2004年に、ミシガン大学ビジネススクール教授、C.K.プラハラード氏とベンカト・ラマスワミ氏が共著The Future of Competition: Co-Creating Unique Value With Customers(邦訳:『価値共創の未来へ―顧客と企業のCo-Creation』)で提起した概念といわれています。企業がさまざまなステークホルダーと協働して共に新たな価値を創造する概念”Co-Creation”の日本語訳であります。昨今、ビジネスの場でよく用いられ、経営方針に掲げる企業もありますが、「多くの人が協働し、新たな価値を創造すること」はビジネスの場だけでなく、私たちの日常生活にとっても非常に大切なことなのではないでしょうか。
「多くの人が協働し、新たな価値を創造する」ためには、その根底に「他者との違いを認めること」が必要です。しかし、現代の社会では、様々な情報が行き交い便利になった反面、その多くの情報が錯綜し、他者に排他的になってしまう面、また、多くの情報の中で「自身がその中で何を選び取るべきか、どうあるべきなのか」を迷い、自身の可能性に気づけないままに周囲に合わせてしまう傾向も否めません。真の「共創」は、自分自身の可能性や価値を自覚し、そして他者の可能性や価値も同様に認めた先に存在するものであると思います。
親鸞聖人が門弟に送られた手紙(御消息)に「とも同朋にもねんごろにこころのおはしましあはばこそ」という一文があります。念仏に生きる者は、他者に信頼と尊敬の念をもって「御同朋、御同行」として敬愛しあって生きていくことができると示されています。この「念仏に生きる者」を、仏教徒に限ることなく、生きとし生けるもの全ては平等という認識に立てる人としてもいいかもしれません。私たちは自我(自分が正しいと思う心)を捨てきれず日々を過ごしています。なによりも、その執着し続ける自分という存在、つまり、どうしようもない自分に気づき、その自分を認めて生きていくことが、生きとし生けるもの全てが平等だと理解する心となり、他者を受け入れ、協働するための心だと、御消息から学ぶことができます。
現在、世界では多様化・グローバル化が加速しており、我が国においても文化・価値観の異なる方々との「共生」はその重要度が高まっています。また、昨今の新型コロナウイルスの対応をめぐっても、多くの意見が飛び交い混乱を極め、私たちの日常は目まぐるしく変化をしています。このような苦境であるからこそ、他者との違いを受け入れ、認め、共に答えを導くことが大切です。それらの繰り返しによって「共創力」が高まり、新たな価値が生まれ、皆が心豊かに生きることができる社会の実現が叶うのであると信じています。(宗教部)
