光華女子学園

今月のことば

平成16年11月のことば
煩悩無数誓願断(ぼんのうむしゅせいがんだん) 「四弘誓願」

我々一人一人には、無条件に救い取らずにはおかないという、仏の願いが掛けられています。その願いに応えて、我々と共に仏の世界に誘われようとする、理想的人格としての「菩薩」の願いが、「四つの弘い誓願」の名のもとに纏められました。その第二節が「煩悩無数誓願断」です。
いかに心の平静を装うとも、人間である限り、内面には様々な煩悩が頭をもたげます。四苦八苦といわれる煩悩の究極は、生まれたら必ず死ぬという不安であり、食べなければ生きられないという悩みです。この悩みがある限り、人間は聖者にはなれず、凡夫としての一生を過ごすしかありません。
しかしそんな人間にさえ、菩薩の願いは「煩悩を断じさせずにはおかない」という誓願となって、我々一人一人に掛けられています。ある時ふと、「こんなことでよいのだろうか?」と我々が自省の念を持つのは、まさに菩薩の誓願の故なのです。(太)

過去のことば

2023年

10月
8月
7月

2022年

5月
1月

2021年

2020年

11月

2019年

8月

2018年

2017年

11月

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

11月

2010年

2009年

12月

2008年

2007年

2006年

2005年

2004年

2003年

2002年

2001年

2000年

ページトップへ