桜の花びらが舞う季節となりました。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。これからのたくさんの出遇いに期待や不安でいっぱいのことかと思います。
今月のことばは、善導大師が著された『観経疏』のなかにある言葉です。親鸞聖人も主著の教行信証に引用されています。
仏教の学びには「解学」と「行学」の二つの学びがあります。「解学」とは、仏教の教えを知識として、頭で理解する学びのことです。「行学」とは、日々の生活の中で仏教を確かめ、自分の生きる道を明らかにしていく学びのことです。
仏教を知識として学ぼうとするならば、本や経典を読めば、努力次第でいくらでも身につけることは可能です。しかし、自分の生きる道を仏教の教えにたずねていこうとするならば、「必ず有縁の法に藉れ」と善導は教えています。
これから皆さんは本学でさまざまな知識を得ていくことになるでしょう。深い知識を得ることは必要なことだと思います。しかし、そのことを「解学」とするだけではなく、常に現実を生きていくための学び「行学」としていっていただきたいと思います。そのためには、自分の現実をみつめ、自己をみつめなおしていくことが大切です。そのことにより、たくさんのものに支えられ、生かされている身であることに気がつくことでしょう。
光華で仏教の教えに触れ、自己と出遇い、そして私たち一人ひとりにはたらきかけられている大きな願いに出遇われることを願っております。(宗教部)
過去のことば
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年
2005年
2004年
2003年
2002年
2001年
2000年