「どのような道を どのように歩くとも いのちいっぱい 生きればいいぞ」
相田みつを『にんげんだもの』より
相田みつを『にんげんだもの』より
「いのち」の尊さを見つめ続け、その生き方を、自分の書、自分の言葉で、温かく、そして優しく語りかけた相田みつをさんの「子供へ一首」と題したことばです。
私たちは、面子(めんつ)や体裁(ていさい)、カッコよさなど、みんなまわりを気にして、そんなことにとらわれて生きています。しかし、みつをさんは、そんなことにとらわれて生きる生き方よりも、体裁が悪くても、カッコよくなくても「充実感のある生き方」をしたらいいんだよと、語りかけているのです。
それが「いのちいっぱい 生きる」ということだと・・・。
「いのち」を受け継ぎ、その尊い「いのち」に生かされて生きる私たち、その「いのち」をいっぱい生きているだろうか?
明治期の哲学者で宗教者であった清沢満之は「生かされて生きる」ことの自覚にたった人間の生き方を、「天命に安(やす)んじて 人事を尽くす」と表しています。 (宗)
※ 清沢満之 : 仏教の近代化を推進した真宗大谷派の僧侶、大谷大学初代学長
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