みずから僧に帰依したてまつる 「三帰依文」
仏の教えに自発的に帰依することを表明した者を、「仏教徒」と称します。
仏教徒としての三番目の証が、「僧」に帰依するということであります。
「僧」とは、仏陀の教えすなわち「法」を信奉する集団のことで、「サンガ」と称します。仏陀を取り巻く五人の修行者が、悟りを開いた仏陀の教えに触れて深く帰依したのが、その始まりです。以後、僧団の規範である戒律を順次授けられて、今日まで仏教が伝承されてきたのです。それ故に仏教徒は、僧団に対して絶対の信頼を置くのです。
親鸞聖人は自らの悪性を深く見据えられて、「 愚禿(ぐとく)」と名告られました。それは「僧侶に列せられる自分ではない」という自省に依っています。
今日、仏教を標榜する僧団の構成員は、自らの仏性に深く目覚めて、「自信教人信」を道しるべとして、衆生を導いてもらいたいものです。(太)
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