「人の一生は 人との出遇いの連続である」―南御堂掲示板から―
春、それは、人生の新たな第一歩を踏み出す季節です。また、多くの出遇いがある季節でもあります。
人の生涯には、さまざまな出遇いがあります。大きな出遇い、小さな出遇いの連続であります。人は、出遇いとともに成長し真の人間になっていくものであります。そうしたすべての出遇いが今の私を成り立たせてくれています。
その中には、たった一人の人との出遇いが人生にとって大きな意味をもつ、人生を根底から変えるようなことが時としてあります。
宗祖親鸞聖人は、二十九歳の時、師(よき人)法然上人と決定的な出遇いをされました。
「ただ念仏して、弥陀にたすけられまいらすべし」ということばを感動をもって受け止められました。そのことにより、親鸞聖人に「念仏申さんとおもいたつこころ」が湧きおこったのでありました。この時の出遇いの感動と感謝のこころを憶念し、恩徳に励まされながら幾多の苦難を乗り越え人生をおくられました。
仏教とは出遇いの宗教であります。自己に出遇い、他者と出遇い、その一切を成り立たせている大きなはたらき(真実の教え)に出遇うことです。親鸞聖人が、よき人である法然上人と決定的な出遇いをされ、そのことを通して真実の教えに出遇われたように、私達もこれからの一つひとつの出遇いを大切にしていきたいと思います。毎日顔を合わせている人も改めて考えてみますと実は新鮮な出遇いの連続なのではないでしょうか。(宗)
過去のことば
2022年
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
1月
2021年
11月
10月
9月
8月
7月
3月
2月
2020年
11月
6月
2019年
12月
11月
8月
6月
5月
2018年
11月
9月
8月
5月
4月
3月
2017年
11月
10月
1月
2016年
12月
5月
2015年
11月
9月
1月
2014年
12月
5月
2013年
1月
2012年
2011年
11月
7月
2010年
9月
3月
2009年
12月
11月
8月
3月
2008年
12月
11月
2007年
11月
2006年
12月
11月
10月
2005年
12月
11月
10月
9月
2004年
2003年
2002年
2001年
2000年