光華女子学園

今月のことば

平成21年2月のことば
みんなが同じいのちをもっているのだから
ぼくたちは兄弟姉妹だといえるんだね (日野原 重明)

日野原 重明さん(聖路加国際病院理事長・同名誉院長)の詩集『いのちのバトン』の中の「いのち」という詩の一節にあることばです。
日野原さんは、97歳の今も現役の医師として患者さんの診察をされていますが、同時に小学生に対していのちの授業も数多くされています。
この詩は、人間も牛も鳥も昆虫も花も木もすべて生きているからいのちをもっている、みんなが同じいのちをもっているのだから兄弟姉妹だといえる、と詠まれています。
この詩から私のいのちは、私だけのいのちではなく、すべてのものによって生かされている いのちであり、遠い過去から引き継がれてきたいのちであること、平等で掛け替えのない尊い いのちであることがわかります。また、私達一人ひとりが、いのちあるもの全ては兄弟姉妹だ ということを憶念すれば、戦争はなくなり平和が必ずおとずれる、そういう願いを込めて詠ま れた詩だと言えます。
私達は、人間関係に悩んだり、仕事がうまくいかなかったり、不安なことがあると孤独で あることを実感します。人は、誰にも代わってもらうことのできない孤独ないのちをひとり 生きなければならない身であると言わざるをえない状況になります。
しかし、この詩を通してあらためて考えてみますと、私のいのちというのは、他のいのちと互いに深く関わり合い、支え合い繋がりあっているいのちだということがわかります。 その深いいのちのつながりを自覚することにより、決して孤独ではなくひとつの共なるいのちを生きているということが顕かになります。そのことによってはじめてすべてのいのちあるものは、兄弟姉妹だということができるのではないでしょうか。
宗祖親鸞聖人は、仏の教えを仰ぎ「共に」生き、喜び、悲しみ、励まし合う仲間を「御同朋」と私達に呼びかけてくださっています。
世界中の人々が共に手を携えて、同じいのちを生きるものとして思いやりのこころをもって接すれば兄弟姉妹のようになれるはずです。
日野原さんの理想とされた真実の世界になることを願って止みません。(宗)

過去のことば

2022年

5月
1月

2021年

2020年

11月

2019年

8月

2018年

2017年

11月

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

11月

2010年

2009年

12月

2008年

2007年

2006年

2005年

2004年

2003年

2002年

2001年

2000年

ページトップへ