正業(しょうごう)八正道」
「業」とはサンスクリット語の「カルマ」の訳語であり、インドの全宗教・哲学において、きわめて重要視されてきた概念です。「行為」そのものを指し、広くは心で思い、口に発し、身体で行うという、三つの領域を含みます。従来、「身(しん)・口(く)・意(い)の三業」と呼び習わされてきました。
「八正道(はっしょうどう)」の中では、ことに身業に関して単に「業」と捉えられ、身体的行為を正しくすることが「正業」と呼ばれます。それはまた、仏陀が説かれた世俗の人々の守るべき十の戒め(十善戒)の中、殺生を行うなかれ(不殺生)、盗むなかれ(不偸盗)、男女の道を乱すなかれ(不邪淫)という三つの徳目を実践することを意味します。身体的行為のなかで、これら三つが人間を苦に誘う最大の要因と考えられたからです。
新年を迎え、身を慎むことの大切さを、改めて胸に刻みたいものです。(太)
過去のことば
2024年
12月
11月
9月
5月
4月
2023年
11月
10月
8月
7月
2月
2022年
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
1月
2021年
11月
10月
9月
8月
7月
3月
2月
2020年
11月
6月
2019年
12月
11月
8月
6月
5月
2018年
11月
9月
8月
5月
4月
3月
2017年
11月
10月
1月
2016年
12月
5月
2015年
11月
9月
1月
2014年
12月
5月
2013年
1月
2012年
2011年
11月
7月
2010年
9月
3月
2009年
12月
11月
8月
3月
2008年
12月
11月
2007年
11月
2006年
12月
11月
10月
2005年
12月
11月
10月
9月
2004年
2003年
2002年
2001年
2000年