社会を照らす「光」となり、社会を潤す「華」となれ
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんはこれから光華での新たな生活に希望や不安を持っておられるのではないでしょうか。でもご安心ください。皆さんが学ばれる光華女子学園は、そのような皆さん一人ひとりとしっかり向き合い、寄り添い続け、皆さんの成長をしっかりと支え続けることを誓った学園です。この誓いは77年前、本学の創設者である真宗大谷派(東本願寺)前門首夫人大谷智子裏方(昭和天皇妃-香淳皇后-の妹君)が持たれた建学の精神に遡ります。
光華女子学園は昭和14年、お裏方が、「仏教精神に基づく女子教育の場」をと願われ、東本願寺をはじめ有縁の方々から物心両面の援助を受けて設立された学園です。その建学の精神は、お裏方がつけられた、校名「光華」と校訓「真実心」に込められています。
校名である「光華」には、経典『仏説観無量寿経』の水想観にある文言「其光華如(そのひかりはなのごとし)又似星月懸處虚空(またしょうがつのこくうにけんしょせるににたり)」にちなみ、清澄にして光り輝くおおらかな女性を育成したいという願いが込められています。また、校訓「真実心」とは、「仏の心=慈悲の心」であり、今の言葉でいうと、他者への配慮、共に支え合う心、すなわち「思いやりの心」といえます。この校訓「真実心」には、み仏の心に自らを問い自我に偏しがちな生活を正し、慈愛に満ちた人として生きてほしいという願いが込められています。
現在、本学園では、これら「光華」と「真実心」に込められた願いを「光華の心」、即ち、「向上心」「潤いの心」「感謝の心」の3つの心と表しています。
●「こ」 向上心 向上発展を目指す心。勉学や課外活動といった学校生活に精進し、自己を高め、精一杯生きること。
●「う」 潤いの心 思いやり、慈しむ心。他者の立場を受け入れ、あたたかく思いやる気持ちを持って接すること。
●「か」 感謝の心 生かせていただいていることへの感謝の心。自己中心的な自分を振り返り、支えてくださっている全てのものに感謝すること。
本学園は、本学で学ぶ全ての方々が「光華の心」の実践者として、常に「向上心」を持って自己を精一杯生き、自我に捉われることなく、他者をあたたかく思いやる「潤いの心」と、他力により生かされていることへの「感謝の心」を忘れず、他者と共生できる女性、即ち、社会を照らす「光」となり、社会を潤す「華」となる女性に育ってもらえるよう、全力でご支援させていただきます。(宗教部)
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