光華女子学園

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8月のことば

 今回書かせていただくのは、生老病死である四苦の1つである「生」についてです。

 

 親鸞聖人は、四苦について『教行信証』の中に「豪貴富楽自在なることありといえども、ことごとく生老病死を勉るることを得ず。」と『安楽集』より引用している。どれだけの権力や財力を持ったとしても、その立場や生き方に関わらず、私たちの誰もが決して避けることのできないものであることということです。

 

 この生老病死の中で、老と病と死に対する苦のイメージは掴みやすいと思いますが、生に対しての苦のイメージは、なかなか考えることがないかもしれないですね。生まれた時から苦しみが始まっていると考える時は、なにかのきっかけが必要なのだと思います。

 生まれることが苦しみでるということだが、生まれてから楽しいこと、嬉しいこと、幸せなこと、それらが存在しないと言っているわけではありません。

ただ、それらの楽しいこと、嬉しいこと、幸せなことはいつまでも続くわけではなく、さらにそれらポジティブな感情が大きければ大きいほどネガティブな感情、つまり苦しみを生み出すのです。

 

 そんな生老病死という避けられない苦しみを乗り越えるために、仏教は教えを説いています。

そんな四苦から改めて仏教に触れてみてはいかがでしょうか。(宗)

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