清沢満之の『満足の心』の中に出てくる「吾人には満足するということが必要である、不満を懐くほど苦しいことはない、また不満ほど見悪いものはない、世の中の争闘や苦痛は大抵不満足の念が根本である」という言葉がある。
この言葉にあるように人間は、不満に思うとネガティヴな考え方をすることの方が多いと思います。不満というのは、苦痛や争いなどいろいろな意味があります。さらに未来への絶望や意欲を失うこともあるかもしれません。それに対して「満足」は、未来に対する希望をもつことや、意欲がわくことと捉えることができます。なにをするにも不満を抱いていると、なにも進展しないことの方が多いとはずです。清沢満之が言いたいのは、現状に不満を懐き、やりがいを感じずに行動するのではなく、与えられた境遇に満足し、生きがい、やりがいを感じる方がいいということなのです。現状に満足していないと思っている人は多くいると思いますが、その中で少しでも楽しいとか、これをしてきて良かったと思えることが大切なのです。
この格差社会の中では、不満を感じることの方が多いかもしれないが、その中でも自分がやりたいことができていることは幸せであることしっかりと認識しないといけないのです。不満なことを見つけてしまうと、そこから他の不満も出てきてしまい不満ばっかりを感じてしまうようになります。そうなると考えかたがネガティヴになってしまい、ネガティヴになると周りの人へもマイナスの影響を与えてしまいます。それに比べて現状がどんなに大変であってもそれに満足をできる人は考えかたもポジティブになり、そうなると周りの人にもプラスの影響を与えることができます。さらにポジティブに考えることができると周りの人からも助けてもらえることが多いし、そこから人と人とのつながりが生まれます。
だからこそ清沢満之のこの言葉はすごく大切なのです。現状を少しでも満足に考えることができるようになるだけで変わる可能性があります。少しだけ自分の考えを見つめてプラスの考えに方向転換してはどうでしょうか。(宗)
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