諸法無我(しょほうむが) 「四法印」
ここで説かれる「諸法」とは、一切の事物のことを意味します。すべての事物は、たとえば諸行無常(すべては変化する)と言われるような「法則」に支配されているから「諸法」なのです。
そういうこの世の理法に沿ってある事物に対して、我々の我欲は常に自分に都合の良いように、時にどこまでも変化しないことを求め、また時にすぐさま排除することを求めて、 止(とど)まることがありません。
仏陀は一切の事物が永遠であるのかないのか、唯一絶対であるのかないのか、そういうことに執着するあまり、正しい生き方を踏み誤って、自らに 賜(たまわ)りものの一生を 虚(むな)しく過ごすことのないよう、「一切の事物は永遠不滅の実体ではない」ということをここに説かれるのです。(太)
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