不偸盗(ふちゅうとう)「五戒」
在家・出家を問わず、仏教徒であることの証しは、「五戒」と呼ばれる五つの戒めを守ることです。その第二が「不偸盗戒」です。
「偸盗」すなわち他人の財産を盗むことは、殺生・邪淫とともに人間の身に備わった根本的悪業の一つに数えられます。他宗教においても、人間が身に備えるべき基本的倫理として、「盗むなかれ」と諭(さと)されますが、仏教においては道徳を越えて、貪欲(とんよく)や瞋恚(しんに)という真実に対する叛逆の結果としての「盗み」を糾(ただ)すのです。
誤った相対的対立の娑婆の実相を、仏教者たちは盗みという行為に集約的に見ました。それは他でもない空虚な心を埋め合わせるためには、物質的補充は何ら意味をなさないという、卓見(たっけん)に基づいているのです。(太)
過去のことば
2024年
12月
11月
9月
5月
4月
2023年
11月
10月
8月
7月
2月
2022年
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
1月
2021年
11月
10月
9月
8月
7月
3月
2月
2020年
11月
6月
2019年
12月
11月
8月
6月
5月
2018年
11月
9月
8月
5月
4月
3月
2017年
11月
10月
1月
2016年
12月
5月
2015年
11月
9月
1月
2014年
12月
5月
2013年
1月
2012年
2011年
11月
7月
2010年
9月
3月
2009年
12月
11月
8月
3月
2008年
12月
11月
2007年
11月
2006年
12月
11月
10月
2005年
12月
11月
10月
9月
2004年
2003年
2002年
2001年
2000年