願いは相手を大切にします。 だから相手の心を開きます。暖かいのです。 ( 蜂屋 慶 )
この言葉は、昭和五八年から九年間、光華女子大学・同短期大学の学長をつとめられた蜂屋慶先生が学園創立四五周年の前年、『学園報』第二〇号に「教育を支えるもの―願いと欲―」と題して寄せられた一文の中にあり、「願い」に支えられた教育は一人ひとりを大切にし、心を開きあえる、暖かい教育であると言っておられます。
光華女子学園は大谷智子御裏方の「仏教精神、特に親鸞聖人が開かれた浄土真宗の教えに基づく女子教育を」との願いによって創設され、「真実心」を校訓としています。「真実心」は「如来の御こころ」、「慈悲の心」、「摂取不捨のこころ」と説かれています。すなわち、仏さまの願いに支えられた教育を行うことを目指した学園なのです。そうして今年で七〇年がたちました。
この間、親の願い、教職員の願い、同窓生や幾多有縁の方々の願いと期待に応えて多くの人たちが巣立っていかれました。そして、今年も又これからも多くの人が巣立っていかれるでしょう。
今、光華女子学園は、「一人ひとりの輝ける未来のために」をモットーに学生・生徒等一人ひとりを大切にした教育を展開しています。
ちなみに、七〇周年の標語が選ばれました。仏さまの願いに支えられた暖かい「光華教育」が、いつまでも絶えることなくつながっていくようにと願いをこめた「悠か(はるか)な光 つながる心」です。(宗)
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